なでしこチャレンジリーグEAST 第13節 スフィーダ世田谷-ノルディーア北海道
なでしこチャレンジリーグEAST 第13節
スフィーダ世田谷FC-ノルディーア北海道
結果:3-1 (2-1)
得点
【世田谷】4分 森仁美 25分 田中真理子 66分 田中麻里菜
【北海道】3分 前田智美
会場:駒沢オリンピック公園陸上競技場
スフィーダ世田谷。
たえまなく泡のはじける、蒼きシャンパーニュ。
山本摩也は、縦横無尽にドリブルの針を縫いすすめる。
俊足で布をバッサリ裁つ、笹子正恵。
側面からボールをあげる際のするどさ。
チーム全員の顔が、飢えた獣の様になる。
反面、人数は足りてるのにあつさり崩されたりする。
攻撃の練習ばかりしているのかも。
ボランチの田中真理子が、チームを統率する。
攻撃を構成するとき最終線にはいり、両サイドバックは前へ。
ととのつた3ラインが自慢のノルディーアだが、当然おしこまれる。
田中は長距離パスで隅に配球。
そこを起点にすぐ三角形がえがかれる。
パス、パス、クロス、シュート。
あまねくフィールドを制圧した。
ノルディーアは前線に三人おいて、ボールを奪えば良いとおもつた。
10番の佐野川祐理に脇腹をくすぐられたら、わづらわしい。
66分。
疲れしらずの左サイドバック、福原菜緒のクロスがこぼれ、
途中出場の田中麻里菜が中距離から突き刺す。
ことしみた、男女問わずもつとも美しい得点のひとつ。
レッズ戦の永里亜紗乃のヘディングに匹敵する。
終了をつげる笛を掻き消す、1004人の心がこもつた拍手。
素麺を茹でられそうな残暑のなかでも、観戦の価値ある試合だ。
食前酒のつもりが、すつかり酔い痴れた。
そのジャージに八咫烏こそ縫われてないが、
彼女らは存在理由を、汗にまみれつつ完璧に證明する。
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