KILLER WAVE

 

新譜が陳列される水曜なのに、タワーレコード新宿店で閑古鳥がなく。

商品が軒並み発売延期だからか。

相対性理論のリミックス盤、コーネリアスが手がけたsalyu×salyu、

十年ぶりの砂原良徳など、ボクの気になる音源が市場にでる見通しはたたない。

インターネットでも配信されない。

なかでも特筆すべきはcapsuleのアルバム名か。

題して『KILLER WAVE』!

 

 

右のチャラい男が、バチあたりな商品の名づけ親です。

capusleは、石川県金沢市出身の中田ヤスタカが、

カワイイと断言してよいか微妙な同郷の女を、オモチャにして弄ぶユニット。

音楽界に津波をおこすつもりでいたら、自分が流された。

 

 

 

このところボクの内面で、マグニチュード0の余震がつづく。

立つても、すわつても、寝ても、ゆるい震動を感じる。

なぜか台所にいると、転倒しそうなほどの眩暈が。

家のまえを大型車がとおるたび、神経が過敏に作動する。

「不謹慎のすゝめ」とか虚勢をはつたくせに、この体たらく。

強気な言動は、反転した鏡像にすぎないらしい。

藝能人やスポーツ選手がわめく激励の言葉が、いちいち癇に障る。

なにをどうガンバレばよいか、わからない。

見ず知らずの他人から説教される身の上がかなしい。

義捐金や救援物資は、東京を素通りする。

電池やガソリンは買い占められた。

あと百日生きのびたら、冷房と冷蔵庫なしの夏をむかえる。

どうでもよい。

いまボクがほしいのは、数枚のCDだ。

 

 

 

 

『ミュージック・マガジン』2011年4月号(絵:やくしまるえつこ)

 

やってきた恐竜 街破壊

迎え撃つわたし サイキック

更新世到来 冬長い

朝は弱いわたし あくびをしてたの

 

(略)

 

飛んでったボイジャー 惑星破壊

なすすべないあなた サイコパス

環状線渋滞 先長い

待つのつらいわたし ゲームボーイしてたの

 

相対性理論『スマトラ警備隊』

作詞:真部脩一(註:初期の楽曲は帰属が曖昧らしい)

 

さすが自称サイキック少女。

やくしまるえつこは自主制作の初アルバムで、すべて預言していた。

彼女の不敵な歌声は、一般市民を1ミリシーベルトも勇気づけないが、

絶体絶命都市でくたばりかけたサイコパスを癒す。

手もとにあるのはゲームボーイでなく3DSだけど、

とりあえず桜が散るまでガンバルつもり。






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苑田 謙

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