相馬直樹とインド人 ― JFL 前期第7節 町田ゼルビア-松本山雅

 

JFL 前期第7節 FC町田ゼルビア-松本山雅FC

 

結果:6-1 (4-0 2-1)

得点者

【町田】

10分 川邊裕紀 14分 勝又慶典 21分 星大輔
40分 木島良輔 52分 深津康太 64分 木島良輔

【松本】

78分 木村勝太

会場:町田市立陸上競技場

[現地観戦]

 

 

 

マツモトヤマガ、と読む。

人名ではないので、注意されたし。

昨年は四部リーグに所属していたが、天皇杯二回戦でなんと、

J1の強豪・浦和レッドダイヤモンズをたおし、列島を歓喜の渦にまきこんだ。

地元には、二万人を収容する球技専用スタジアム「アルウィン」を擁し、

JFLに昇格した今年も、平均で五千人ちかく動員するなど、

サポーターの熱烈な応援ぶりもよく知られている。

闘鶏ならぬ、カワセミと雷鳥のたたかいを見ようと、

ボクは鶴川駅前のシャトルバス乗り場にむかつた。

だが試合開始にまだ一時間あるのに、ビルを囲むほどの行列が!

おかげでサッカーよりも楽しみにしていた、

屋台村の「三大カレーフェア」を素通りするハメに。

 

 

 

 

 

松本山雅の、正確に連打される太鼓が空き腹にひびく。

中田ヤスタカがプロデュースしたのか?

むかえうつ町田ゼルビアは、出端をくじかれた。

「勝つているチームはいじらない」は、サッカーの唯一といえる原則だが、

相馬監督は、五連勝をなしとげた布陣にあえて手をくわえた。

信州の高嶺からおりた雷鳥が、多摩の森で隙をさらしたカワセミをねらう。

しかし、前半10分。

星大輔の右足がふりぬかれ、フリーキックは流星の軌道をえがいた。

川邊裕紀が頭をあわせ、青い水鳥が先制。

14分の追加点はコーナーキックから。

特別天然記念物が、一羽ずつ撃ち落とされる。

前半だけで4-0。

ハーフタイムにひきあげる星と相馬監督が、なにやら密談していた。

ゼルビアの右の翼は、指揮官からのあつい信頼を博し、

攻撃の作戦遂行を一手にまかされているらしい。

 

 

 

 

 

たべかけの見苦しい画像で恐縮ですが、四点目と五点目を見損じてまで、

行列にならび調達したインドカレーとナンです(600円)。

具は雷鳥ではなくチキンで、美味でした。

タイカレーと日本カレーは御飯がなくなり、残念ながら売り切れ。

アクセス最悪の野津田まで行つたかいがない。

ナンは屋台の窯で焼けるので、くやしがるタイと日本を尻目に、

あやしいインド人たちは荒稼ぎした。

点差がひらくと試合はゆるみ、スパイスが必要になる。

サイドラインぎわで抗議する相馬監督が、

第四の審判から幾度も注意を受けていたが、

選手に用心をうながす意図があつたのだろう。

もし相馬が理性をうしなう様に見えたら、それは絶対に演技だ。

その證拠に彼は、斉藤広野・雑賀・北井といつた手駒を、

実地での試運転をさせるため、つぎつぎ投じている。

フィールド上の戦術はリーダーにまかせ、自分はヌケヌケと芝居をうちながら、

ベンチのまえで一年の戦略を、ナンの生地みたいに練りあげる。

これでゼルビアは六連勝。

インド人と相馬直樹の智恵にはかなわない、とおもつた日曜日だ。


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苑田 謙

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