夜が深くても ― J1 第21節 ジェフ千葉 対 柏レイソル

 

 

J1 第21節 ジェフユナイテッド千葉 対 柏レイソル

 

結果:0-0

会場:フクダ電子アリーナ

[現地観戦]

 

 

 

奇妙な色のカードだな。

暖色なのはわかる。

でも、黄色ではない。

あたり一面イエローだから、見紛うはずがない。

「一発レッドだよ!」

「ネト・バイアーノが退場だつて!」

甲高い悲鳴があがる。

たしかにボクはド近眼だが、矯正視力なら人並だ。

それでも敵陣でおきた出来事など、識別できない。

視力が問題なのではない。

今風にいえば「集合知」。

流動的な局面において、だれかの一番確からしい意見が、

電光のようにすばやく、集団で共有される。

群衆ほど、おそろしいものはない。

しかしそんなこととは無関係に、われらが闘犬たちは、

牙をもがれたまま、のこり一時間以上をたたかうハメに。

 

 

 

西村雄一主審への怒りを内臓に深くおさめ、

「オレならどうする?」と分析的知性を活発化させる。

誰をかえる?

いや、かえようがない。

これが二戦目の新人監督、江尻篤彦の人事が、

意外と練りこまれたものとわかる。

あえて動くなら、青木良太の代わりに米倉恒貴。

アレックスを左サイドバックに下げて。

これで劣勢でも、左側面に起点をつくれる。

でも米倉は実績がとぼしい選手だし、上策とはいえない。

相棒をうしなつた谷澤達也が孤立したまま、

味方の支援をうながそうと、ボールを保持する。

守備者に体ごと潰されながら。

千葉でもつともすぐれた創造性をもつ男が。

 

 

 

するどい分析力をもつ「コゲチャ^^;」さんのブログ、

『焦飯旨々@わからないことだらけ、でも安心できるの』には、

いつも感心させられている。

コゲチャ^^;さんが、この試合に関して提言するのは、

守備の専門家、斉藤大輔の最前線での起用。

 

競り合いに強いですし、得点センスも

守りの選手としては非凡なものがありますし…

ポストプレーができるかどうか、

という点に疑問符なのかもですが(;´∀`)

 

あゝ、その手があつたか!

思いつかなかつた!

少々リスキーだけど。

妙案がうかぶかどうかは勿論、知性の水準に依存する。

その一方で、これが「集合知」だと言いたい。

監督より、観客のほうが賢い。

絶対的な真実だ。

結局のところ、監督など道化にすぎない。

江尻監督は、後半42分に下村東美、44分に斉藤大輔を投入。

時間を稼ぎつつ、中盤の防備をかためた。

記者会見では、「鼻がもげても立つていろ」と不満気だが、

本当は逃げきりに喜んでいるのはバレバレ。

「ジェフのすべてを知る男」が現実主義者とわかり、安心した。

 

 

 

指揮者がどれだけ現実的でも、それだけでは勝てない。

サッカーは、この不確定性が最大の魅力であり、

最悪の頭痛のタネでもある。

あれだけ走つても、勝ち点1。

きびしい。

本当にきびしい。

土曜日にフクアリにいたすべての人々に、

ボクがいまYouTubeでループさせて聞いている、

Sing Like Talkingの「My Desire 冬を越えて」を紹介したい。

 

I've got desire 星が曇る度

哀しみに 立ち停まれない

I've got desire 夜が深くても

此の心 迷わぬように


(作詞:藤田千章)

 

ボクたちの心が、折れないように。


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