アサダニッキ『あの鐘を鳴らすのは少なくともおまえじゃない』

 

 

あの鐘を鳴らすのは少なくともおまえじゃない

 

作者:アサダニッキ

掲載誌:『プリンセス』(秋田書店)2019年-

単行本:プリンセスコミックス

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高校生の「大橋チカ」は、生物教師の「西目」に憧れている。

かなり本気で。

しかしクラスメートにライバルがいた。

その「猪乃原愛矢」は美人で優等生で、チカとしては分が悪い。

 

 

 

 

なのでチカは決意した。

恋を実らせるためには手段は問わないと。

 

 

 

 

チカは、美化委員の仕事で先生と二人きりになろうと、

偽情報を流して猪乃原さんを出し抜くが、その陰謀は見抜かれる。

なぜなら猪乃原さんもチカの恋心を察し、これまで妨碍してたから。

一番上の引用部分でペンケースを落としたのも、彼女の仕業だった。

 

本作はJK同士の恋の鞘当ての、ドタバタを楽しむコメディである。

こまかく伏線を張ってきっちり回収する、作者の手際が見どころ。

 

 

 

 

舞台は共学校なので、男子生徒も絡んでくる。

ライバル心を燃やす一方で、奇妙な連帯感が生まれ、

美貌ゆえに脅迫されていた猪乃原さんを、チカが助けたりする。

 

 

 

 

週末、チカは幼い弟をつれて戦隊モノの映画を見にゆく。

自分はこれっぽっちも興味がないので、ただの子守役だ。

友達はデートしてるのに私は……とため息をついていたら、

偶然、隣の席に西目先生が座った。

特撮ファンだったという、先生のおちゃめな素顔を知った。

 

 

 

 

西目先生は優しく生徒思いの、善良な人物として描かれる。

しかし巻末の第4話で、チカと猪乃原さんから好意を寄せられてるのを、

先生はとっくに気づいていたことが明かされる。

平然としていたのは、それが思春期の女子が罹るはしかみたいなもので、

教師としては捨て置くべきだと考えているから。

その態度は、真剣に恋する側からしたら、いちばん残酷かもしれない。

 

一筋縄でゆかない、アサダニッキワールドを堪能できるラブコメだ。





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苑田 謙

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