森猫まりり『源氏物語~愛と罪と~』

 

 

源氏物語~愛と罪と~

 

作者:森猫まりり

掲載誌:『Sho-Comi』(小学館)2019年-

単行本:フラワーコミックス

[ためし読みはこちら

 

 

 

平安時代の古典のコミカライズである。

帝からの寵愛を奪われた弘徽殿女御が嫉妬に震え、

歯軋りしながら桐壺更衣への復讐をたくらむ。

 

 

 

 

宮廷にしばらく時が流れた。

迫害をうけて孤立した桐壺更衣は病死するが、

帝との間にできた子は、光り輝く様な美少年へと成長した。

主人公である、のちの光源氏である。

 

 

 

 

愛くるしい少年は、いつしか目元涼やかな美男子となった。

源氏が「青海波」を舞う場面は、紫式部がみたら感嘆しそうな華麗さ。

 

 

 

 

源氏は、亡き母に似ているという藤壺によく懐いた。

そしてその感情は恋心へ変化した。

相手は義理の母なのに、必死にかき口説く。

 

帝から大事にされている藤壺だが、それは自分が桐壺に似てるからで、

本当の愛情ではないと知っており、満たされない思いを抱えていた。

なので源氏からの求愛にはげしく動揺する。

 

 

 

 

実事の描写は『Sho-Comi』らしく、キレイだが生々しい。

紫式部がみたら卒倒しそうなエロさだ。

 

藤壺を口説くとき、源氏は「あなただけを愛してる」と言うが、

本作は原作の巻をすっ飛ばしてるので、嘘か本当かわからない。

でも忠実に時系列を再現して、ゴチャゴチャするよりいいと思う。

 

 

 

 

作者は学校の授業くらいでしか源氏を知らなかったらしいが、

本作に関しては、それがいい方向へ作用している。

大古典だからと変に構えたりせず、ひたすら娯楽に徹し、

原作のドラマチックな要素のみを抽出した少女漫画に仕上がっている。

オススメだ。





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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

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苑田 謙

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