大見武士『かみくじむら』

 

 

かみくじむら

 

作者:大見武士

掲載誌:『アワーズGH』(少年画報社)2018年-

単行本:YKコミックス

[ためし読みはこちら

 

 

 

失業中の青年「永瀬」が、旅先で倒れる。

ふと目覚めたら見知らぬ場所で、着物の少女「ミナ」に介抱されていた。

 

大見武士は、たくさんの単行本がある中堅作家だが、

本作では、「和」をモチーフにした表現を工夫している。

 

 

 

 

こちらはミナの姉である「エリ」。

村のリーダー的存在で、楚々としてうつくしい。

 

電力すら通らない孤立したこの村は、村長をのぞくと女しか住んでない。

つまりハーレムである。

 

 

 

 

村長は、カルト宗教の教祖みたく崇拝されている。

エリをふくむすべての女は、老いた村長によろこんで身をゆだねる。

 

西洋的で近代的な一夫一婦制の道徳に、

いかがわしい風習を対置する、和風エロティックサスペンスだ。

たとえば最近でも、原つもい『この島には淫らで邪悪なモノが棲む』が、

単行本9巻をかさねるヒットとなるくらいの人気ジャンルだが、

本作はあちらでは寸止めだったエロ描写が全開で、読者の期待にこたえる。

 

 

 

 

永瀬は、村長から後継者になるよう要請される。

しかし表情からわかるとおり、村長は悪巧みに引っかけようとしている。

ハーレムをタダで受け継げるなんて、そんなうまい話はころがってない。

 

 

 

 

永瀬とエリが愛し合うシーンは、作者お得意の甘い雰囲気がたっぷり。

ただ背景事情に問題があるので、ほろ苦いあじわいがある。

アルファベット3文字で言うとNTRだ。

 

 

 

 

こちらのショートボブの女は「フタバ」。

エリをライバル視しており、永瀬にもキツくあたる。

 

永瀬は村の掟を笠にきて、フタバを力任せに支配する。

くわしくは単行本をみてもらうとして、対比のきいた煽情的なシーンとなっている。

とにかくエロスの描写に気合いがはいっており、読みごたえは抜群だ。





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苑田 謙

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