糸川一成『空男 ソラダン』

 

 

空男 ソラダン

 

作者:糸川一成

掲載誌:『モーニング』(講談社)2017年-

単行本:モーニングKC

[ためし読みはこちら

 

 

 

高校3年の「空賀(くが)カケル」は飛行機で、修学旅行先の長崎へむかっていた。

厚い雲につっこんだ機体がはげしく揺れる。

自分にやさしくしてくれたCAの「妃さん」をみると、絶望的な表情で首を横にふる。

カケルは恐怖のあまり絶叫する。

 

 

 

 

飛行機はなんともなかった。

妃さんの態度は、離陸前に「別にきょう死んでもいい」とうそぶいていた、

生意気なカケルをからかっただけ。

 

母子家庭で生活がくるしく、将来に希望をもてなかったカケルは、

雲の世界をながめながら妃さんと話したのが動機となり、進路をきめる。

つまり男性CAとして「日本アイランド航空」へ就職する。

 

 

 

 

単行本折り返しのコメントによると、作者の母親がCAで、

自宅は同僚のCAたちがよく出入りしていたらしい。

おそらくそれが理由で本作は、われわれ一般人がいだきがちな、

CAにまつわるステレオタイプを避けるのに成功している。

キャピキャピしておらず、職業人としてのリスペクトがある。

 

勿論、みなうつくしいのだが。

 

 

 

 

カケルの同期となった「八雲はな」。

美人で優秀で、大手にも余裕で就職できそうなのに、

消滅寸前のいまの会社につよくこだわる。

親会社から出向した教官に食ってかかるほど。

 

 

 

 

はなの思い入れのきっかけをえがくエピソードは短いが、心あたたまる内容。

華やかで、だれもが気になる存在であろうCAの世界の、

簡単に踏みこめない舞台裏をのぞけて興味ぶかい。





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苑田 謙

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