坂野杏梨『さよならピーターパン』

 

 

さよならピーターパン

 

作者:坂野杏梨

原案:サンライズ

掲載誌:『ヤングマガジンサード』(講談社)2017年-

単行本:ヤンマガKC

[ためし読みはこちら

 

 

 

アニメ制作会社サンライズとのコラボによる、ロボットSF漫画だ。

ウェブ小説として『矢立文庫』で同名の作品が配信されている。

 

 

 

 

ジャンルはジュブナイルでディストピア系。

本作の世界観をわかりやすく解説するのは、ちょっと大変かも。

 

いろいろ端折って言うと、すべての子供はネズミくらいの大きさに縮められている。

現実世界と見分けがつかない「檻」のなかで集中的に管理し、

そのなかの優秀なものだけ、18歳になったら大人とおなじサイズへもどす。

 

不要な連中は廃棄処分する。

動物実験のマウスみたいな存在にすぎないから。

 

 

 

 

狂ったシステムに反旗を翻すものもいる。

そのための武器が「ピーターパン」。

少年少女にとっては巨大ロボット、大人にとっては等身大のロボットだ。

 

 

 

 

親友を殺された「シズ」は、ピーターパンのパイロットとして戦う。

真実を知った以上、もう良い子ではいられない。

 

巨大ロボット文化についての、興味ぶかい解釈とおもった。

なぜガンダムやエヴァンゲリオンが少年や元少年に愛されるのか?

……それに乗れば、彼らは大人と肩を並べられるから。

 

 

 

 

シズは幼なじみの「マチ」とともに、あまりに巨大な現実世界で逃げ惑う。

定規の橋や、スケッチブックの梯子。

ピーター・パンとゆうより、ガリバー旅行記的なたのしさ。

 

 

 

 

すべての大人が敵とゆうわけではない。

シズは、盲目の画家との出会いに心をうごかされる。

 

ハードな設定をふわっとした絵柄でえがく本作は、独自の魅力がある。





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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

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苑田 謙

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