千田大輔『異常者の愛』

 

 

異常者の愛

 

作者:千田大輔

掲載サイト:『マンガボックス』(講談社)2017年-

単行本:講談社コミックス マガジン

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惨劇は夜の教室でおきた。

主人公である小学5年生の「カズミ」は、仲のよいクラスメートの「フミカ」が、

カッターナイフで刺し殺されるのを目撃する。

 

 

 

 

おなじくクラスメートの「三堂三姫(みどう さき)」が手をくだした。

動機は、痴情のもつれ。

好きな男子を自分のものにするため殺した。

 

サキのアシメトリックなぱっつん前髪が、無邪気な狂気を感じさせる。

秀逸な造形だ。

 

 

 

 

6年の月日がたち、カズミは高校生になった。

この男はやけにモテるらしく、今度は美術部仲間の「シノ」に惚れられる。

もののはずみで日に何度も告白するほどの天然キャラ。

 

 

 

 

小学校時代のトラウマがあるのでカズミはためらうが、

一途に自分を慕うシノに心をひらく様になる。

 

初デートのときの服は、ニット帽に短めのワンピース。

前作『さよならトリガー』は日常系萌え4コマだったし、

女の子のかわいさは安定している。

 

 

 

 

カズミとシノが付き合いはじめてから、周囲に異変が生じる。

下駄箱に、カッターの刃が刺さったウサギの死体がはいってたり。

 

 

 

 

サキは児童自立支援施設に入所したあと、自由の身となっていた。

あいかわらずカズミに偏執的な愛情をいだいており、

彼にちかづいたシノを監禁し、またもカッターをもちいて拷問する。

 

デートのためにとっておきの下着をつけてたのを揶揄するなど、

物理的にも精神的にもいたぶる。

 

 

 

 

本作は、ウェブ連載だからかもしれないが(前作は『マガジンSPECIAL』)

いささか作風が露悪的だ。

ただ、シノがカズミに逆レイプをしかけるときのパンツを脱ぐ仕草など、

狂気を孕んだかわいさが前作の延長線上に開花しており、

たとえば鍵空とみやき『ハッピーシュガーライフ』に拮抗している。





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苑田 謙

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