椿あす『綴‐目を開けて見えた景色‐』/草野紅壱『純潔戦線』

 

 

椿あす『綴‐目を開けて見えた景色‐』(ガンガンコミックスJOKER/ためし読みは、

あかるい髪色の少女「綴(つづる)」が主人公。

ワンピースがうれしいらしく、鼻歌まじりで舞い踊る。

 

 

 

 

綴がゴキゲンなのは、夢がかなったから。

彼女は自殺者だった。

いわゆる性同一性障害に苦しみ、

生物学的にあたえられた「男」とゆう性別での人生を放棄した。

ところが心肺停止状態だった体をある研究者に拾われ、

脳だけ移植したサイボーグとして、女のカラダで生まれ変わった。

 

 

 

 

本作のストーリーはSF風だが、未来的なテクノロジーは描写されない。

たとえば、顔の表面をパカッとはづして中の機械を見せる様なシーンはない。

そのかわり「ぼく」と言うときの綴の表情などで、独特の浮遊感を表現する。

 

 




 

 

草野紅壱『純潔戦線』(バーズコミックス)は、連載8年単行本全12巻と息の長かった、

『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!』につづく新作。

 

夜の市街地で、コスプレっぽい格好の少女たちが銃撃戦をくりひろげる。

PSVRと電動オナホを装備した、あからさまな変態が相手。

作者お得意の下ネタが冒頭から炸裂する。

 

 

 

 

彼女たちは「紅羽」と「琴子」、魔法少女である。

「妹もの」だった前作とくらべると随分スケールアップ。

 

 

 

 

よくある「魔法少女もののパロディ」とおもいきや、あらたな世界観も提示。

マスコットのペンギンがわらわらと湧き、

戦闘によって破壊された建造物を修復したりしておもしろい。

 

 

 

 

モブキャラ同士のキスシーンを必要以上に念入りにえがくなど、

作風は「ちょっとエッチなラブコメ」の引力に絡め取られたまま。

車輪をまわすハムスターみたく、作家たちは全力疾走する。

 

 




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苑田 健

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