めの『あとで姉妹ます。』

 

 

あとで姉妹ます。

 

作者:めの

掲載誌:コミック百合姫(一迅社)2016年-

単行本:百合姫コミックス

ためし読み/『かわいさ余って好きさ100倍!!』の記事

 

 

 

高校生と小学生の姉妹百合である。

「ちかみ」は大人っぽくて容姿端麗、妹の「るみか」にとって自慢の姉。

 

 

 

 

あくまで外ヅラ的に。

家の中では、ゴロゴロぐーたらルーズでゆるゆる。

るみかが世話しないと何もできない、ダメお姉ちゃん。

 

 

 

 

ただ、好きな魔法少女系アニメのコスプレをするときだけ、

自力でメイクも衣装もばっちりキメる。

普段からおしゃれも頑張ればいいのにと、妹は嘆く。

 

 

 

 

3話扉絵。

さらっとしたシンプルな描線だが、めのは腕の達者な作家だ。

構図がキマっている。

6本の足とか、カバンの持ち方の差異とか。

手前の「さわ」だけショルダーバッグをかけ、ポケットに手を入れてたり。

 

 

 

 

クラスの男子へのさわの態度が、やけに高圧的でおもしろい。

「おしゃれ系女子とオタク系男子」とゆうスクールカーストの反映だけでなく、

あとがきによると、中学が同じだから打ち解けた会話ができてるらしい。

 

 

 

 

めづらしくおめかしして外出。

ツイッターで知り合ったコスプレ仲間とのオフ会へ。

ある意味デートより、緊張と期待で胸がときめく。

ここでの噛み合わない会話も、読んでてたのしい。

 

 

 

 

百合業界は過渡期にある。

 

つまり「別に百合姫じゃなくても良い百合あるし」だとか

「ソフト百合&日常系? 別にきららでよくね」とか言われると

否定する材料が全く無いということが問題なんです。

 

『コミック百合姫』7月号のレビュー

 

「重い百合」と「軽い百合」。

どちらを看板に据えるべきか、百合の老舗は迷っている。

 

ただ、過度に百合を期待される方は

他の方もレビューされている通り若干肩透かしを食うと思います

きらら系の漫画に近いですね。

百合の定義とか言い出したらキリがありませんが

明確な恋愛描写はありません

 

『あとで姉妹ます。』のレビュー

 

そして百合姫的な繊細さと、きらら的なポップさを兼備するめのは、

折衷的な作家とみなされている様だ。

けれども僕は、いい意味で百合姫寄りの作風だとおもう。

 

女子の外面と内面と周囲との関係の描写によって、

そのかわいさを表現するのが百合だ。

(これがユニバーサルな定義だと主張する気はない)

めのの伸びやかな描線からは、匂う様な百合のフィロソフィーがたちのぼる。





関連記事

テーマ : 百合漫画
ジャンル : アニメ・コミック

タグ: 百合姫コミックス    百合 
最近の記事
記事の分類
検索とタグ

著者

苑田 健

苑田 健
漫画の記事が多め。
たまにオリジナル小説。

Twitter
メール送信

名前
アドレス
件名
本文

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイヴ
09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03