米田和佐『だんちがい』5巻

 

 

だんちがい

 

作者:米田和佐

掲載誌:『まんが4コマぱれっと』(一迅社)2011年-

単行本:4コマKINGSぱれっとコミックス

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米田和佐の単行本は現在12冊。

4コマ中心のため数は少なめだが、キャリアは20年ちかい。

位置づけ的には中堅作家か。

 

 

 

 

作風は、いい意味で保守的。

たとえばスマートフォンを、ある種の「異物」としてあつかう。

利便性にとみ、安価な娯楽を提供するメディアなのは否定しないにせよ、

どちらかと言えば、家族のコミュニケーションや学業の障害物として描かれる。

2016年なのに。

 

 

 

 

スマホ批判のテーマを、弥生のお風呂スマホにつなげ、

さりげないエロスに昇華する段取りは、『だんちがい』ならではの絶妙な湯加減。

 

 

 

 

米田和佐は「底が割れてない」作家だとおもう。

巻を重ねるごとに絵が上達し、いまだピークに達してない。

 

あと、趣味がいい。

表紙から水着回を期待させる本巻で、水着を披露するのは扉絵だけ。

しかも弥生には着せない。

必要以上に肌をさらさない。

 

 

 

 

『だんちがい』全巻のお約束と言えば、

双子姉妹の世界観を表現する、台詞のないサイレント回。

 

 

 

 

絵だけで勝負するサイレント回の試行錯誤の成果が、

5巻では作品全体に浸透してきた様に感じられる。

あちこちのコマに詩情がただよう。

 

兄に服を褒めてもらいたくて、自宅でおしゃれする弥生。

かつてファッションセンスのなさを自嘲していた作者は、弱点を克服したらしい。

 

 

 

 

僕のお気にいりは、クーラーが壊れて薄着ですごす弥生。

下品じゃないけど、あられもない。

媚びてないけど、しどけない。

 

 

 

 

今日は昨日よりもかわいく。

明日はきっと、もっとかわいく。

なんの事件もおきないけど惹きこまれる、唯一無二の作品だ。





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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

タグ: 萌え4コマ  ロリ   
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