えばんふみ『青春はゾンビでした』

 

 

青春はゾンビでした

 

作者:えばんふみ

掲載誌:『Cookie』(集英社)2016年-

単行本:マーガレットコミックス

[ためし読みはこちら

 

 

 

22歳の売れない少女漫画家、「雪村梓」を主人公とする物語。

隔月刊の少女漫画誌『Cookie』で連載中だ。

 

「青春ゾンビ」とは、青春を満喫できないまま成人した人間のこと。

ただし、ネットスラングに強いニコニコ大百科でも、単独の記事はない。

声優・佐倉綾音と彼女のラジオ番組の記事本文中だけがヒットする。

つまり、「初期あやねる」的なテーマと言えるかも。

 

 

 

 

編集者の「北田」など、梓の周囲はイケメンばかり。

「恋する主人公に読者をどう共感させるか」とゆうテクニックをおそわるなど、

打ち合わせの風景はさすがにリアルに描けている。

 

 

 

 

問題は梓に、22年の人生で恋愛経験がまったくないこと。

キスシーンにリアリティがないと言われても困る。

だって、しらないんだもの。

 

 

 

 

こちらは、アパートの隣の部屋に引っ越してきた「雨宮繭子」。

19歳のアパレル店員で、梓とは正反対の人種。

 

 

 

 

繭子の助けを借り、慣れないオシャレをしてデートにいどむ。

 

あとがきで作者は、自分の絵柄がオタクっぽくてダサいと自嘲するが、

僕には少女漫画の王道をあゆむ様に見える。

 

 

 

 

青春ゾンビにとって最大の関門と言えば、同窓会。

世界でもっとも会いたくない人々だ。

漫画の仕事について聞かれるのも、どうせ理解されないから苦痛。

 

こぼれた飲み物を主人公がせっせと拭く描写に、

僕が普段読む漫画との、目のつけどころの違いを感じる。

 

 

 

 

高校時代に憎からず思っていた男といい雰囲気になり、一緒に帰る。

しかし偶然、編集者の北田が美女と会食しているのを見つけた。

相手は北田が担当する作家だが、梓は勘違いして嫉妬に燃える。

 

 

 

 

酔っぱらって電話口でぶちまける暴言がおかしい。

 

えばんふみは、『りぼん』では異色の百合漫画『ブルーフレンド』を発表したり、

別名義で他誌から再デビューしたり、紆余曲折あった作家らしいが、

本作は少女漫画的でありつつ、その枠をはみ出していて、普遍性が高い。





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