守月史貴『捻じ曲げファクター』2巻

 

 

捻じ曲げファクター

 

作者:守月史貴

掲載誌:『ヤングアニマルイノセント』『ヤングアニマル嵐』(白泉社)2014年-

単行本:ヤングアニマルコミックス

ためし読み/同作者についての過去記事

 

 

 

帽子を忘れたのをプールでの授業中に気づき、

スク水のまま校舎へもどる「鴨川紗知」が、野良犬に襲われる。

ラッキースケベをよびこむ捻じ曲げファクターの発動だ。

 

妙に犬の描写がうまく、デッサン力の高さをうかがわせる。

 

 

 

 

公園のベンチで恋人と睦み合うシーン。

これでも最終的に結ばれない。

赤らむ紗知の表情、下着などの描き込み、ふわふわおいしそうなカラダ、

そしてそれらすべての要素をまとめる構成力が冴えている。

入ってるかどうかなんて、たいした問題じゃない。

 

 

 

 

紗知を慕う「九重百花」にカラオケ店でせまられる、7話が白眉。

純情ぶってもエッチに興味津々と見抜かれ、手玉に取られる。

百合の心理戦がたのしい。

 

 

 

 

百花は、紗知の胸を執拗に責める。

指先でなぞり、おさえつけ、つまみ、くすぐる。

おっぱいを舞台に、十本の指が優雅なワルツを踊る。

 

 

 

 

ゼリーよりやわらかで甘そうなものにむしゃぶりつき、思う存分吸いつくす。

 

守月史貴が描く女の子は、ある意味デッサンが崩れている。

女体の魅力が誇張され、あたかもおっぱいが物語の主人公みたい。

 

 

 

 

現場を目撃しても平然とする恋人に、紗知は不満を言う。

たとえ相手が女の子でも、これは一種の浮気だ。

もっと動揺して、嫉妬して、怒ってほしい。

 

フィジカルなアピールのあと、メンタルなアプローチで読者を虜に。

 

 

 

 

守月作品の女子は「完成度」がたかい。

たとえば百花の冬の装いとか、どこに出しても恥づかしくない。

 

 

 

 

自分の病気について調査するため、伊達眼鏡で知性派気取り。

けっきょく知恵熱を発し、体温をはかろうと肩を出したら勢いあまった。

隙だらけの、隙のないうつくしさに感動する。






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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

タグ: 守月史貴  百合 
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