佐々木ミノル『中卒労働者から始める高校生活』6巻

 

 

中卒労働者から始める高校生活

 

作者:佐々木ミノル

掲載誌:『コミックヘヴン』(日本文芸社)2012年-

単行本:ニチブンコミックス

ためし読み/以前の記事

 

 

 

いろいろあったあとのクリスマスデート。

莉央の方が積極的で、「帰りたくない」と言い出す。

 

 

 

 

自宅へつれてったら、真実の妹は不在。

莉央はますます昂まり、恋人を困惑させる。

 

真実がオクテなのは、漫画・アニメ・ラノベのテンプレにしたがうからでなく、

性的虐待をうけた莉央の気まぐれに反応したら、傷つけてしまうから。

本作は漫画らしい漫画だが、言動に「理由」があって説得性に富む。

 

 

 

 

真彩は、かわいく天真爛漫な妹キャラ。

これまたテンプレと言ってよいだろう。

生徒会総務に推薦された兄の応援演説をつとめる。

 

 

 

 

一方で、前巻でえがかれた父との再会が、残響としてただよう。

真実は、きびしい現実世界から妹をまもる防波堤の役をつとめる。

真彩は、そんな兄の気持ちをくんで「無邪気な妹」を演じてる様にもみえる。

光と影がつねに寄り添うのが本作だ。

 

 

 

 

本巻終盤の22話から、シングルマザーである若葉のエピソードがはじまる。

プリキュアをめぐっての口論がおかしい。

 

 

 

 

若葉は、いまでこそ主要キャラのなかでもっとも「デキた人間」だが、

普通高校にかよってたころは「空気を読めない女の子」だった。

 

長めの前髪で精神的未熟さを表現するあたりに、作者の技量がみてとれる。

 

 

 

 

現在の若葉が、真実や莉央より「オトナ」なのは、

年上だからであり、失恋や育児などを経験してきたから。

 

この様に『中卒』には「理由」がある。

現実とゆう経糸と、愛情とゆう緯糸を機にかけ、個性的な織物にしあげる。






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