はま/相沢沙呼『現代魔女の就職事情』2巻
現代魔女の就職事情
作画:はま
原作:相沢沙呼
掲載誌:『月刊コミック電撃大王』(KADOKAWA)2015年-
単行本:電撃コミックスNEXT
この面構えだけで、読みたくなる。
見習い魔女「玉城禰子(たましろ ねこ)」のドタバタ修行ライフは、それなりに順調。
原作を受け持つのは小説家の相沢沙呼だが、
ストーリーラインは起伏にとぼしく、淡々と日常生活をえがく。
勿論、変身魔法に失敗してリアルフィギュアになるなどの事件はおこるが、
敵対者との軋轢や、ドミノ倒し的に連鎖するプロットはない。
1話完結のスタイルで、町の人々の悩みをひとつづつ解決する物語だ。
作画担当のはまは、繊細かつ流麗な絵柄でキャラを描き分ける。
ケチのつけ様がない。
文学少女風な「文香」の失恋をえがく10話が出色の出来。
引用しないが私服姿も、地味だけど魅力的。
ヴィジュアル面でヒロインと双璧なすのが、神社の娘である「弥生」。
ややギャルっぽい禰子に対し、純和風の高飛車お嬢さま。
弓道着が似合わないわけがない。
実は巫女装束は2巻で初披露!
日本に生まれてよかったと思える端麗なうつくしさ。
親からの期待と自分の夢のあいだの葛藤もえがかれる。
しかし読者は思うのだ。
それはともかくお母さん美人だなと。
表情、ファッション、おもわず撫でたくなるカラダの描写。
僕の知るかぎり、いま一番女の子のかわいさを堪能できる漫画だ。
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