マウンテンプクイチ『ぷくゆり』

 

 

ぷくゆり

 

作者:マウンテンプクイチ

発行:一迅社 2016年

レーベル:百合姫コミックス

[ためし読みはこちら

 

 

 

学校をサボり、海岸にたたずむ女子高生の「美優」。

作者は福岡県在住らしいから博多湾だろうか。

逆説的だが海の描写をみると、どこの土地かつたわる場合が多い。

 

 

 

 

偶然、サボりの常習犯である同級生の「絵理」と出会う。

 

「なぜ百合を描くのか」とゆう問いに対する、缶乃と仲谷鳰の回答

 

缶乃:私は表情を描くのが好きで、

感極まった表情を描くなら女の子の方が楽しいからです。

しかも女の子が二人いたら、二倍でラッキーみたいな(笑)。

 

仲谷:可愛い子と可愛い子が、可愛い事をしてたほうが可愛いじゃんって。

 

『アキバBlog』

 

女の子はかわいい。

女の子同士なら二倍かわいい。

それが百合の存在理由だ。

かわいさを増幅するため、作家は女の子を描き分ける。

「体育座りと股開き」とか。

ガラケーも、個性を強調する小道具として利いている。

 

 

 

 

胸のリボンの有無、ソックスの色、ポケットにいれた左手……。

こまかな差異が百合の宇宙を構成する。

たとえば絵理のぞんざいなカバンの持ち方。

勉強嫌いだから中身はスカスカだろうと想像がふくらむ。

 

美優は禁止されているピアスに気づく。

 

 

 

 

学校のトイレで、ピアッサーで耳たぶに穴をあけるエロティックな場面。

やわらかな肉が貫かれた瞬間、ふたつの世界観が溶け合う。

 

 

 

 

ふたりが仲良くなったせいでクラスに波風が立つ。

「うっとおしい」と思われる。

絵理を排除しようとする同級生の外見は、主人公側と入れ替わっても違和感ない。

少女たちは、似ているからこそ反撥しあう。

 

 

 

 

絵理だけが生徒指導室へ呼び出される。

担任の教師は、美優がピアスをあけたことまで把握していた。

言及はないが告げ口があったのだろう。

政治力をつかい周到に「敵」を追いこんでゆく、「女同士」のいやらしさ。

 

 

 

 

こちらは別の短篇。

イタズラを避けるため、下駄箱はつかわずシューズケースを持ち歩く。

ここでも小道具が、それぞれの個性と、思春期女子らしさを際立たす。






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ジャンル : アニメ・コミック

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