信濃川日出雄『山と食欲と私』

 

 

山と食欲と私

 

作者:信濃川日出雄

掲載サイト:『くらげバンチ』(新潮社)2015年-

単行本:バンチコミックス

[『少年よギターを抱け』の記事はこちら

 

 

 

タイトルは「単独登山女子」の方がよかったかも。

主人公である27歳OLの「日々野鮎美」は、

チャラい「山ガール」と呼ばれるのが嫌でそう自称している。

 

たしかに本作はグルメ漫画の側面があり、

「おいしそう♪」みたいな感想もネットで散見されるから、

食い意地のはった読者を釣るとゆう商業的意図は理解できるが。

 

 

 

 

信濃川日出雄はユニークな漫画家だ。

 

この人色んなもん描くのんなー。

(略)

しかもみんな共通して濃ゆいんですわ。

 

サダマタイ氏のレビュー

 

「少年~」はバンドものでしたが、ギター同様に登山もお好きな

作者ご自身の趣味が旺盛にフィードバックされており、

登山家からすると結構あるあるネタなのかな?と思わせるリアリティ。

 

KM/YM氏のレビュー

 

軽薄短小な時代の趨勢(=とりあえず女出しとけ)に合わせつつも、

バンドの話は『けいおん!』にならないし、登山の話は『ヤマノススメ』にならない。

つまり「漫画らしい漫画」を描く。

 

 

 

 

ジャンル論になるが、「登山もの」は退屈で当然とおもう。

他人の山登りを見ても意味はない。

すくなくともサッカーや野球などとは別次元にあるスポーツだ。

「グルメもの」についても、僕は「第二のポルノ」とみなしている。

 

しかし不思議な錯覚により、「山で食事する女の子」は魅力的。

 

 

 

 

おそらく「自助努力」が、読者の心に響くのだろう。

急坂でみづから編み出した「ジグちょこ歩き」を、街中で応用したり。

経験をフィードバックしてゆく姿勢が、キャラクターをいきいきと浮かび上がらせる。

 

 

 

 

おばちゃんの自虐ネタへのリアクションに困る場面も、

単なる「登山あるある」と言うより、「女子あるある」として楽しめる。

食べごたえがあり、漫画欲を満たしてくれる漫画だ。






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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

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