『はじめてのお泊まり 水瀬るるう短編集』

 

 

はじめてのお泊まり 水瀬るるう短編集

 

作者:水瀬るるう

発行:芳文社 2016年

レーベル:まんがタイムコミックス

ためし読み/『大家さんは思春期!』の記事→1巻/2巻/3巻/4巻

 

 

 

エンターブレインのアンソロジー『amaro』『dolce』で発表した短篇をあつめたもの。

表題作は、飲み会のあとの「お持ち帰り」が題材だが、

双方にとって「初体験」だったとゆう話。

メガネ男子の田中は、『大家さんは思春期!』の前田の原型とか。

 

 

 

 

一年先輩の「藤巻さん」に、彼氏はいるのか聞いたら、

いたらほかの男の部屋にあがるわけないと怒り出す。

おたがいセックスを意識する緊張した状況で、だしぬけに無垢な倫理観をほとばしらせる。

「里中チエ」の原型でもあるだろう。

 

 

 

 

風呂にはいるため服を脱ぐ。

ベージュの地味な下着をつけてきたのを後悔。

メイク落としやスキンケアの心配で頭はグルグル。

 

女子の「お泊り」はなにかと面倒。

だからこそ、その意味を汲みとってもらいたい。

 

 

 

 

『花咲く恋心』は男装もの。

下着のレースやフリルの描写がうつくしい。

 

 

 

 

脱いだり着たり、いそがしい。

下着姿の残像が、学ラン姿の可憐さを増幅。

水瀬るるうは「流動性」の作家だ。

 

 

 

 

『風邪、その後に』は百合。

寝込んだ友人を看病するが、彼女に片思い中なのでドキドキ。

繊細な描線による、「マナ」のたわわな胸に視線をうばわれる一方で、

かいがいしく世話する「菜穂」の袖口のレースにうなる。

裸を見せたい場面なのだから、普通はここまで描き込まない。

 

文質彬彬、外的な美と内的な実質が、ほどよく調和している。

装飾だけじゃ少女漫画だし、肉欲だけじゃポルノだ。

本短篇集により、作家性が明白に。

 

 

 

 

こちらは『大家さん』5巻。

近所の子供が疾走しながら、チエちゃんのスカートをめくる。

脳裏に焼きつく縞パン。

それでもチエちゃんの天使性はたかまってゆく。






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