文月ふうろ『オリーブ! Believe,"Olive"?』

 

 

オリーブ! Believe,"Olive"?

 

作者:文月ふうろ

掲載誌:『まんがタイムきらら』(芳文社)2014年-

単行本:まんがタイムKRコミックス

[ためし読みはこちら

 

 

 

きららファンならお馴染みの、新入生への部活動紹介。

ここから物語がはじまる。

「手品部」は、シルクハットから花を出す藝を披露するが、

どうも真ん中の人がかすかに浮いてる様にみえる。

 

 

 

 

「月之宮スズ」はどうしてもタネが知りたくなり、部室をおとづれる。

やはり手品の域をこえる技をつかっている。

あやしい。

主人公はミステリーサークルへ踏みこんでゆく。

 

 

 

 

一方で、きらら的年中行事もつつがなく進行。

4話は温泉回。

あおばは無防備だし、髪をまとめるコニーや、眼鏡を外すちゑの仕草もいい。

スズに体を折り曲げさせ、下着姿を小さなコマにおさめるなど、

初単行本ながら、作者の画力のほどがうかがえる。

 

 

 

 

11話は水着回。

オタク男子が好みそうなフリルつきのものが多いが、

幼さを強調したり、ファンシーな花柄だったり、工夫を凝らす。

めくるめく官能の魔法に翻弄される。

 

 

 

 

魔法界との「ファーストコンタクト」とゆう題材をあつかう本作は、

きらら系4コマとしては比較的ストーリードリブンだ。

読者に「深み」を感じさせる点で成功しているし、

春夏秋冬の「日常」と齟齬をきたす点で失敗している。

けいおん!的ファンタジーと、ハリポタ的ファンタジーが混在しており、

結局のところ主人公がなにをしたいか不明で、共感できない。

 

 

 

 

しかしあおばとちゑが、箒にまたがりながら上空で、

雪いちごのタルトがどうとか女子トークするうつくしい場面は、

本作ならではの個性の発現であるだけでなく、

はま/相沢沙呼『現代魔女の就職事情』(電撃コミックスNEXT)などに通ずる、

「マジカルな日常」のたのしさが炸裂している。

 

 

 

 

女子であることは魔法で、百合の空間はファンタジー。

僕らはそれだけで満足なのだけど、飽き足らない彼女らは、

未知の世界へいざなうトリックスターとして異彩を放つ。






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テーマ : 4コマ漫画
ジャンル : アニメ・コミック

タグ: 百合  萌え4コマ  きらら系コミック 
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