花見沢Q太郎『Cue』

 

 

Cue

 

作者:花見沢Q太郎

掲載誌:『月刊サンデーGX』(小学館)2015年-

単行本:サンデーGXコミックス

ためし読み/同作者の『まるせい』

 

 

 

安易な様で、ハードルの高いジャンル。

それがアイドル漫画だ。

グループならひとりひとりに個性をもたせ、物語に絡ませるのがむつかしい。

衣装や振付や歌詞をかんがえるのも面倒。

作曲の必要がないのはよいが、アイドルアニメに対する弱みともなる。

 

 

 

 

美少女を描き続けて23年のベテランが、満を持して挑むアイドルもの。

センターをめぐる諍いなど、押さえるべきところは押さえるが、

良くも悪くも淡白な作風ゆえ、ゴチャゴチャドロドロしない。

 

アイドルグループを中小企業と解釈し、管理職的な苦労話で笑わせる、

柳瀬ルカ『涙の数だけ輝いて!』などとは方向性がちがう。

 

 

 

 

新宿ロフトでの初ライブ。

対バンのパフォーマンスが終わると同時に客がハケて、残ったのは5人。

 

 

 

 

沈黙・硬直・虚脱・号泣・失神……ある意味伝説となる。

筒井大志『IDOROLL』は、地下アイドルのパンクな奮闘をえがく傑作だが、

本作はおなじスタート地点から逆方向へ爆走してゆく。

 

 

 

 

枕営業疑惑をかけられた「ふあり」がステージ上で逆ギレする場面は、

ヒロインの天然ぶりが抱腹絶倒のバラマツヒトミ『ポケドル』とネタかぶりだが、

こちらは純情女子のあけすけな言動が微苦笑を誘う。

ダメだからこそ、一層かわいい。

 

 

 

 

ストレスで激太りした「夢」。

かわいい。

ぷにぷにのお腹やほっぺをさわりたい。

 

松本零士氏のように女の子をあまりはっきり描きわけない

著者の画風はこの作品にはぴったり。

メンバーたちのちょっとした造形の違いが逆に個性を際立たせている。

 

けけらびゃう氏のアマゾンレビュー

 

必要以上に共感をもとめず、力まず、極端に走らず、

なにが題材だろうと飄々とした世界観は揺るがない。






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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

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