とこみち『ゆーあい』
ゆーあい
作者:とこみち
掲載サイト:『COMICメテオ』(フレックスコミックス)2015年-
単行本:メテオコミックス
すべての恋はストーキングからはじまる。
身長185cmの「高橋勇介」は高校の入学式当日、
小柄なクラスメートの「相沢あい」に一目惚れ。
話しかけるチャンスをうかがってたら、自宅までつけてしまう。
巨漢による尾行はバレバレだった。
あいはビビるどころか、翌日(入学2日め)に「なぜつけたのか」と直接尋ねる。
浮世の習いを超越した、エンジェリックなヒロインだ。
恋とはすなわち、相手を知りたい、観察したいとゆう思い。
それが本作のテーマ。
保健室へゆけばさっそく身体測定。
身長144㎝とわかり、ますます好きになる。
名場面の5話は、理科室での実験をえがく。
口のなかの粘膜を採取し、顕微鏡で観察する。
あいは細胞レベルでも天使だった。
科学の驚異にふるえる勇介。
そんなに言うなら、どっちか当ててみ?
「同中のヒロキの細胞との識別」とゆうお題を与えられる。
授業が、愛の強さをテストするリトマス試験紙に。
学園ラブコメの無限の可能性をものがたるエピソードだ。
くわしく紹介できなかったが、美咲やヒロキのツッコミもたのしく、
絵はシンプルかつオシャレで、瑞々しい四重奏を聞かせる。
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