中条亮『ドージン活動、はじめました!?』

 

 

ドージン活動、はじめました!?

 

作者:中条亮

掲載誌:『COMIC it』(KADOKAWA)2015年-

単行本:it COMICS

[ためし読みはこちら

 

 

 

最近はやりの、漫画家の漫画。

専門学校を卒業した20歳の「ハルト」が、デビューできない状況に業を煮やし、

まったく関心なかった同人誌の世界へとびこむ。

 

 

 

 

双子の妹「ミハル」が指南役をつとめる。

絵は描けないが、いわゆる腐女子で、二次創作の小説まで発行している猛者だ。

ドージンについて、「プロになれない人のお遊び」程度の認識しかない兄に対し、

そこがいかに熱い真剣勝負の舞台なのか力説。

 

作者はサークル名「エデンの林檎」として同人活動しているひと。

僕みたいに「コミケとか腐女子とかなんか怖い」と思っている、

古いタイプのオタクにとり勉強になる作品だ。

 

 

 

 

ハルトは、イベントの申し込みや印刷所の手配をしてもらうかわり、

妹が書いたプロットにもとづき二次創作の作画を担当することに。

異様にくわしいホモ行為の描写に恐れをなすが。

 

慾望に忠実な妹がウザかわいい、新感覚の兄妹ものだ。

 

 

 

 

漫画製作自体は絵として地味だが、ゴスロリの「紅椿さん」が手伝ってくれたり、

作者ならではの華麗な画風もたのしめる。

BL系作家が描く女の子って、独特の距離感があっていい。

 

 

 

 

ツイッターでの新刊の告知を、大手サークルにRTしてもらい大泣きするミハル。

相手もアマチュアなのに、そこまで感動するのかと兄は理解に苦しむ。

同人のコミュニティは、鬼の様な妹さえ虜にするらしい。

 

 

 

 

どうにか原稿は間に合い、オンリーイベント開始。

ホモを愛する女たちが、獰猛な本能に突き動かされジャングルを駆ける。

 

 

 

 

ミハルは自分の「買い物」もあるので、兄とその友人に売り子を任す。

あの二人はどっちが「受け」かと、さっそく腐女子たちの話題に。

策士ミハルの天才的マーケティングがみどころ。

 

 

 

 

強引な妹に振り回される、押しの弱い主人公が笑えるコメディだが、

なんだかんだで、プロデビューを目指す兄を応援しているミハルにキュンとくる。

 

でも彼女が口にすると、「脱稿」が「脱肛」に聞こえるけど。






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苑田 健

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