『姉妹ちがい 米田和佐短編集』

『僕の姉が魔法使いな件』

 

 

姉妹ちがい 米田和佐短編集

 

作者:米田和佐

発行:一迅社 2015年

レーベル:REXコミックス

ためし読み/過去の記事→『だんちがい』1巻/2巻/3巻/4巻/『えこぱん』

 

 

 

『だんちがい』テレビアニメ放映中の需要をあてこみ、短篇集が登場。

当ブログも連日の米田和佐祭りとなる。

 

初出は2010-15年で、目のハイライトを上の方に描き、

内面の強さが表現される様になったとか、画風の変遷を確認できた。

そして勿論、一作だけでは見えない作家の本質も曝け出されている。

 

 

 

 

『僕の姉が魔法使いな件』は姉弟もの。

パンチラや過剰なスキンシップなどで幻惑する姉の「愛」が、

実は魔法使いではないかと疑う話。

 

2014年ごろ、作者はケチのつけ様がない描線を手にいれた。

すべすべでふわふわな触感さえ感じさせる。

自由自在かつ安定感抜群。

水しぶきさえ、うつくしい。

これが魔法か。

 

 

『僕の姉が魔法使いな件 -amazing-』

 

 

生徒会副会長の「恵」は、脳筋暴力キャラ。

作者がどこまで意識してるか知らないが、

愛と恵は『だんちがい』の夢月と弥生そっくり。

たぶん描いてて気持ちいい、自身にとっての黄金比なのだろう。

 

本書収録作を読み返したら、三つ編みにリボンをつけた髪型ばかりで驚いた、

と米田はあとがきで白状している。

 

 

 

 

『とあるPたちの日常』は、かわいいボカロPのエピソード。

中身は男だが、女の子の気持ちを理解するため(?)女装している。

 

 

 

 

研究熱心なあまり(?)、男勝りな姉と公園デート。

姉が男役で、弟が女役のシチュエーションにクラクラする。

ラノベ設定とかボカロとか男の娘とか、あれこれ流行をとりいれつつも、

結局は、たがいを慈しむきょうだいの話になるのが米田流。

 

ワンピースなどの描写は入念だが、ファッション全体の印象はどこか昭和っぽい。

サブカル厨に媚びない作風が尊い。

 

 

 

 

『生徒会さてらいと!』も男の娘もの。

女装癖がバレてるとゆうハンデにもかかわらず生徒会長をつとめる。

彼(女)が頑張るのは、好きな男子が「しっかりしたコがタイプ」と言ってたから。

 

米田作品は、読者の琴線に触れる瞬間がかならずある。

 

 

『僕の姉が魔法使いな件 -amazing-』

 

 

初期の『えこぱん』に顕著だが、米田は本来中二病の人だ。

パッと見は地味でも、内側は熱いマグマが滾ってる。

 

しばらくネコをかぶって、流行にながされるサブカル厨の視野の外で技を磨き、

ふと気づいたら、米田和佐の時代が到来していた。






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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

タグ:   男の娘 
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