米田和佐『だんちがい』4巻 家族の肖像

 

 

だんちがい

 

作者:米田和佐

掲載誌:『まんが4コマぱれっと』(一迅社)2011年-

単行本:4コマKINGSぱれっとコミックス

ためし読み/以前の記事→1巻/2巻/3巻/同作者の『えこぱん』

 

 

 

テレビアニメ放送中の、四姉妹と男ひとりによる、きょうだい4コマの新刊。

連載はすでに4年の長期に渡っており、

4人ならべばオーラを発し、そこはもう「だんちがいワールド」。

 

 

「団地外のだんちがい」(『姉妹ちがい 米田和佐短編集』所収)

 

 

『だんちがい』番外篇をふくむ短篇集『姉妹ちがい』も同時発売。

4コマのフォーマットを超えて世界はひろがる。

 

 

 

 

面倒見のよさと、たわわな胸で、弟妹たちを優しく包容する、

長女「夢月」が4巻で大きくフィーチャーされる。

 

僕は、思春期女子に母性をおしつけるストーリーに共感しないけど、

スーパーで新婚さんに間違えられたバカルキがのぼせ上がり、

新妻として嫁いできた姉を妄想する場面は、臨界点突破していた。

擬似的な母であることを逆手に取るエロス。

 

 

 

 

中学のバスケ部エース、次女「弥生」が本作の牽引役。

表情や姿勢が「動き」を感じさせ、性格もおしとやかじゃないけれど、

外見はそこかしこが女の子らしく可憐で、とにかく見ててたのしいキャラ。

 

 

 

 

同級生の「里美」と「あや」を団地の我が家へ呼ぶ。

日ごろ悪口を言いまくってる兄の話題になるが、

友人の口から「バカ」とか「オタク」とか聞くと腹が立つ。

その複雑な感情が、すべて顔に出てしまう。

 

 

 

 

今度は兄が友達をつれてきた。

「お前の妹可愛いな!」と言わせたくて、おしゃれする。

髪留めやネックレスまでしている。

 

1巻あとがきで、ファッションセンスのなさについて自虐ネタを描いた作者は、

現在もっとも可愛い女の子を描く作家のひとりでありながら、

たしかに服は全体的に昭和っぽい。

 

 

 

 

でもそこが、本作の個性。

可愛すぎるくらい可愛いけど、ホッとできる。

彼女たちがそこにいるだけで、いとおしい。

とってつけた様な人情話がなくても、家族の大切さがつたわる。






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テーマ : 4コマ漫画
ジャンル : アニメ・コミック

タグ: 萌え4コマ   
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苑田 健

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