小沢かな『ブルーサーマル -青凪大学体育会航空部-』

 

 

ブルーサーマル -青凪大学体育会航空部-

 

作者:小沢かな

掲載誌:『月刊コミック@バンチ』(新潮社)2015年-

単行本:バンチコミックス

[ためし読みはこちら

 

 

 

空をめざす女の子って、なぜこんなに魅力的なのだろう。

大学1年生「都留たまき」が、航空部でグライダーにとりくむ物語。

 

 

 

 

つるたまは大のジブリファン。

『風の谷のナウシカ』にさらっと言及して種明かし。

本作はナウシカへのオマージュだ。

 

 

 

 

高校まではバレーボールに熱中したバリバリの体育会系。

その反動で「大学デビュー」に燃えている。

単身上京、オールラウンドサークルに入り、ステキな相手をさがす。

汗臭い女はモテないから、運動できないフリしたり。

 

 

 

 

しかし、ふと目に入ったグライダーに気をとられ、地が出て全力で打ちかえす。

テニスボールがぶつかり破損、修理費200万円を請求される。

「体で返済する」ため航空部への加入を余儀なくされた。

 

社会生活は大学デビュー、世界観はジブリ、動機は借金……。

第1話でしっかりと人物設定を構築。

助走が大事な点、飛行機とストーリーは似ている。

 

 

 

 

航空部の活動はモロに体育会系。

声出しを卒業したくてたまらず、怒鳴られても沈黙を守る。

 

うぶな娘がクール系と熱血系の先輩ふたりを振り回すのは、少女漫画的。

作業用の「つなぎ」へのこだわりなど、細部の描写もおもしろい。

 

 

 

 

1巻後半では、つるたまの内面が語られる。

ただの能天気少女じゃない。

 

優秀な姉と、彼女を贔屓する父に対するコンプレックスが、妹の心を支配。

両親が離婚して以来別居し、もう4年も会ってないが、

いまも姉のことを思い出すだけで頭が真っ白になるほどのトラウマ。

 

 

 

 

高原の滑空場で、世界でもっとも会いたくない人物と再会。

女だてらに関西の強豪校の主将をつとめていた。

声も出ずへたりこむ、つるたま。

あの頃の様に、人を傷つけることしか言わない姉。

 

なぜ、空をめざす女の子が魅力的なのか。

それは、感情とゆう乱気流に翻弄されるさまが、飛行そのものだから。






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