真田ジューイチ『危ノーマル系女子』3巻 エントロピー

 

 

危ノーマル系女子

 

作者:真田ジューイチ

掲載サイト:『COMICメテオ』(ジー・モード)2012年-

単行本:メテオCOMICS(フレックスコミックス)

[過去の記事→1巻/2巻

 

 

 

セーター越しのふくよかなシルエット、カチューシャ、アンニュイでやさしい笑顔。

そして喉元の痛々しい疵痕。

「クラリッサ」こと、倉多里叉の登場である。

 

 

 

 

3巻は、十数年前の「辻斬り事件」が浮上する。

因縁ありげな新キャラが3人。

「闇ハーレム」を形成する7人娘の掘り下げもできてないのに。

 

長篇の語り手は、変化をつけるため新キャラに頼りがち。

たとえば『ストライクウィッチーズ2』で高村和宏監督が、原作者に頑なに抵抗し、

ウルスラとマルセイユしか出さなかったのは、稀有な例外だろう。

 

エントロピーが増大しつづけ、宇宙が熱的死をむかえるのは摂理としても、

藝術作品は混沌より秩序がこのましい。

 

 

 

 

表紙はまたも十華さん。

出してもらえない他の娘は不平たらたらだろう。

デザインはモダンになったが、単色なのはおなじ。

 

『危ノーマル系女子』のアンデンティティは保持されている。

 

 

 

 

十華さんのコンサバかつガーリーな装いは、

本巻では冬の重ね着となり一層見栄えする。

ツーサイドアップにした髪型が、競争相手に差をつける。

 

変化をとりいれて際だつ個性。

それはつまり女子のファッションのこと。

 

 

 

 

「盗聴」とゆう固有スキルがストーリーをころがす。

正ヒロイン格でありながら、黒幕でもある奇跡のキャラ。

 

 

 

 

「おかえりー、お兄ちゃん♡」

コタツでぬくまる妹から言われたいセリフ第1位。

 

出番はすくないが、迷もますます可愛くなっている。

 

 

 

 

『危ノーマル系女子』3巻は、すべてが最高ではないが、

唯一無二の作品なのでケチをつけても仕方ない。

トビラの先でなにが待ってようと、つきあわざるをえない。






関連記事

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

タグ:  
最近の記事
記事の分類
検索とタグ

著者

苑田 健

苑田 健

掲示板『岩渕真奈 閃光の天使』
も運営しています。

Twitter
メール送信

名前
アドレス
件名
本文

カレンダー
02 | 2017/03 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
月別アーカイヴ
03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03