神崎かるな/黒神遊夜『武装少女マキャヴェリズム』3巻 眠目さとりのモダニティ

 

 

武装少女マキャヴェリズム

 

作画:神崎かるな

原作:黒神遊夜

掲載誌:『月刊少年エース』(角川書店/KADOKAWA)2014年-

単行本:角川コミックス・エース

ためし読み/当ブログの記事→1巻/2巻/『しなこいっ!』

 

 

 

神崎かるなの描線は、『竹刀短し恋せよ乙女』2巻あたりで完成したが、

うつくしさにますます磨きがかかってもいる。

 

鍛え上げた少女剣士たちの肢体は、意外なほどしなやかな曲線美を誇り、

解剖学的リアリズムから逸脱しないまま、「萌え」の文法と調和する。

 

 

 

 

かといって本作を「美少女バトルもの」の棚にならべ、

愚作の山に埋もれさせるのは賢明でない。

 

「浮気」したノムラをお仕置きするシーンでも、いちいち蘊蓄がこぼれ出すなど、

情報量で読者をつなぎとめる作風はあいかわらず。

 

 

 

 

見せ場は大浴場での立ち廻り。

ヌク前に、ランジェリーの吟味は缺かさない。

 

 

 

 

3巻でフィーチャーされるマイナー武術は「吹矢術」。

古武術についての圧倒的な造詣をもとに、

ゴシック的世界を現代日本に流露させるのが黒神遊夜の語り口だが、

本作は悪ノリぎみな「武藝のコンビニ」状態となっている。

 

 

 

 

では、不思議ちゃんな天然剣士「眠目(たまば)さとり」戦をみよう。

全裸なのは読者サービスと、ノムラに対する視線誘導。

 

 

 

 

アクションシーンほど刺激的な絵はない。

そこに性的刺激をくわえ、一層複雑なあじわいに。

見てはいけない。

でも見ないと死ぬ。

 

さとりの流派は各派をミックスした「警視流木太刀形」

要するに「現代剣道こそ最強なのでは」とゆう、

神崎・黒神作品を全否定しかねない強烈なアンチテーゼ。

 

 

 

 

悲壮感ただようゴシック世界から、あけっぴろげなモダニティへ。

きっとそれは進化なのだろう。






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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

タグ: 神崎かるな&黒神遊夜 
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苑田 謙

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