『それが声優!』1話 「アフレコ」

 

 

アフレコ

 

テレビアニメ『それが声優!』 第1話

 

出演:高橋李依 高野麻里佳 長久友紀 生天目仁美 野沢雅子

監督・絵コンテ・演出:博史池畠

シリーズ構成・脚本:横手美智子

原作:あさのますみ 畑健二郎

キャラクターデザイン・総作画監督:佐々木政勝

アニメーション制作:GONZO

放映日:2015年7月7日

 

 

主人公の「一ノ瀬双葉」が、お出かけ前の着替え中。

バサッバサッと服をはらう。

ノイズの有無をたしかめている。

 

 

 

 

だって彼女は声優だから。

ベテランの浅野真澄の原作にもとづくアニメであり、

先輩への挨拶の大変さとか、「声優あるあるネタ」をたのしむ作品だ。

 

 

 

 

録音ブースではどこに座るかが悩みどころ。

すばやい判断力がもとめられる。

野沢雅子の隣なんて、畏れ多くて絶対無理。

 

 

 

 

子役出身の「小花鈴(こはな りん)」は、15歳ながら10年のキャリアをもつ。

演技も達者。

藝歴がものゆう業界なので、外見で判断するのは禁物だ。

 

 

 

 

新人ふたりは、年下の大先輩のギャップ萌えにときめく。

 

声優同士の「仲の良さ」それ自体がコンテンツとして流通し、

たとえばラジオ番組『洲崎西』がアニメ化されるなど本末転倒な昨今だが、

過剰なストレスにさらされた若い娘が、横のつながりを求めるのはわかる。

つまり本作は百合アニメでもある。

 

 

 

 

「萌咲いちご」に音響監督からでた指示は、「もっと巨乳っぽい声で」。

新人が現場で抗議できるはずもなく、

それがどんな声かさえわからず演技をつづける。

 

 

 

 

急にふられた「兼ね役」に対応できず、双葉は声優失格の烙印をおされた。

事務所の先輩「汐留ヒカリ」は、同情しつつも慰めない。

ますます厳しさをます競争のなかで、「仲良しごっこ」に意味はなく、

自力で生き残るしかないと、彼女のキャリアがおしえる。

 

横手美智子がシリーズ構成を担当するせいか、人形の使いかたなど、

本作はアニメ制作の現場をえがく『SHIROBAKO』に似ている。

でも双葉は、宮森あおいみたいなスーパーガールではない。

ド新人の身分で会社や、業界の大物をうごかしたりしない。

ほんの数秒の仕事すらままならない。

 

男とか会社とか、なにかに頼るのでなく、自分の喉ひとつで人生をきりひらく。

あえて茨の道をあゆむ女の矜持をしっとりと描いている。






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ジャンル : アニメ・コミック

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苑田 健

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