『幻影異聞録♯FE』 うかびあがる元型
WiiU用RPG『幻影異聞録♯FE』は、アトラスと任天堂が共同開発する、
『真・女神転生』と『ファイアーエムブレム』のコラボタイトル。
作品世界でチキは、ボーカロイド的な存在として人気を博す(歌はこちら)。
かわいくて、健気にがんばる「ひととなり」は、初音ミクにも負けない。
ゲームの骨格はメガテン/ペルソナが基盤で、現代日本を舞台とする。
渋谷駅前の交叉点などもつくりこんだ。
ストーリーがすすむにつれ、看板や大型ビジョンなどが変化。
ゲームパッドでは、会話の過去ログがリアルタイムで更新される。
街を歩きながらスマホでLINEアプリをみてクスクス笑う、われわれの日常を再現。
凝ったインターフェイスがアトラスらしい。
「106」前のステージで、「黒野霧亜(きりあ)」のライブがはじまった。
エイベックス・グループがたづさわる音楽は、口ずさみたくなるクオリティ。
霧亜を演じるのは南條愛乃。
アイドルをめざす少年少女が、異世界からの侵入者と戦う物語なので、
ほかにも水瀬いのりなど、歌の得意な声優をそろえた。
ライブ終了後、渋谷に異変がおきる。
106内部はダンジョンと化す。
戦闘はキャラが前面に出た、ボイス満載のにぎやかなもの。
なんだか任天堂らしくないが、「剣・槍・斧」の三すくみで弱点をつき、
一気に畳みかけるシステムは、FEとアトラスRPGがさりげなく融合。
ボス戦では、強力なスキルで対抗。
たとえば「つばさ」と「エレオノーラ」がユニットとしてデビューしていれば、
コンビ技が発動、二人組として華麗に歌い踊る。
息はぴったり、大ダメージ!
水瀬いのりと佐倉綾音なんて、ごちうさファン的に夢の姉妹ユニットだ。
おっぱいへのこだわりはデビサバスタッフだからか
だいぶ「手強いシミュレーション」から遠ざかったのは否めないが、
戦闘後のレベルアップ画面ではおなじみのファンファーレが鳴り、
「ピンピンピン!」と成長の喜び(もしくはガッカリ)を噛みしめる。
これまで公開された情報で印象ぶかいのは、ガッツポーズがにあう、
シーダを髣髴させる「織部つばさ」の、ヒロインらしいたたずまい。
まっすぐな瞳(とゆたかな胸)に心うばわれる。
これぞFE、そしてアトラス系RPG。
- 関連記事
-
- 山内溥の娘、荒川陽子 (2017/06/19)
- スイッチオンしたNintendo Switch (2017/01/15)
- Nintendo Switch 混沌を切り裂く光 (2016/10/21)
- 『幻影異聞録♯FE』 うかびあがる元型 (2015/06/24)
- スプラトゥーンからデビルズサードへ 板垣伴信の哲学 (2015/06/19)