『カードキャプターさくら』OP曲・坂本真綾『プラチナ』 木之本桜の「思い」

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アニメ『カードキャプターさくら』3期OP曲である、坂本真綾の『プラチナ』は、

当時は転調をくりかえす複雑さに仰天したが、いま聞くとそれほど異端ではない。

 

Aメロでは、まだ十代だった坂本の硬めの歌唱が聞ける。

 

 

秋月奈久留

 

 

Bメロは知世・ケルベロス・小狼など、仲間たちを紹介。

アクースティックギターからピアノが主調となり、リズムは前のめりに。

螺旋階段をのぼるみたいに、じわじわメロディもたかまる。

 

空に向かう木々のようにあなたを

まっすぐ見つめてる

 

「木々の様にあなたを見つめる」は、シュールな言い回しだ(作詞:岩里祐穂)

 

 

 

 

舞い上がる桜吹雪がうつくしい(絵コンテ:浅香守生)

OPアニメで花瓣はストリングスにあわせうごく。

「風」を象徴させているのだろう。

 

 

 

 

みつけたいなあ かなえたいなあ

 

『プラチナ』とゆう歌に描かれる主人公はやや消極的。

さくらの表情もぼんやり。

重力に逆らい空を飛んだことへの感動はなく、夢のなかでまどろんだまま。

 

歌声はサビだからといって張り上げない。

風にのり、ふわふわ舞う花瓣そのもの。

 

 

 

 

信じるそれだけで

越えられないものはない

 

ストリングスの音階にそい花びらが落ちる。

思春期の少女の感情みたく不安定。

しかし純粋さをました声は弦楽器にちかづき、からみあう。

 

 

 

 

歌うように奇蹟のように

「思い」が全てを変えてゆくよ

 

さくらが両手でそっと拾い、胸に抱きしめたもの、それが「思い」なのだろう。

風の様に透明で、花びらの様にはかないけれど、なにより大切なもの。

 

 

 

 

花瓣がハート型にみえるのも、イコノロジー的に胸をときめかす。

16年たっても、みづみづしい叙情性。

絵と楽器と言葉と歌声がひとつになった端麗な美意識は、

21世紀における象徴主義の模範として、ふかい影響をおよぼしている。






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苑田 謙

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