めいびい『かつて神だった獣たちへ』

 

 

かつて神だった獣たちへ

 

作者:めいびい

掲載誌:『別冊少年マガジン』(講談社)2014年-

単行本:講談社コミックス マガジン

[ためし読みはこちら

 

 

 

西部劇をおもわせる町並み。

ながいお下げ髪の少女は「ナンシー・シャール・バンクロフト」。

ひとり旅をしている。

 

 

 

 

酒場へとびこみ、象撃ち銃をはなつ。

白いコートの男は父の仇だった。

 

 

 

 

一撃で人間をバラバラにできる大口径の銃だが、「ハンク」は無傷。

ケタはづれの力で怪物とたたかうハンターだ。

父の死の真相をしるため、シャールも狩りにくわわることに。

 

 

 

 

見開きページをうめつくす巨獣の描写がみどころ。

アニメ化された『黄昏乙女×アムネジア』でしられる、めいびいの新作は、

『進撃の巨人』などの流行をにらんだマーケティングを感じさせる。

 

 

 

 

もとは彼らも人間で、内戦において異形の「擬神兵」となった。

戦争終結後は「獣」とよばれ駆逐されている。

父がおなじ境遇だったシャールは、擬神兵に同情的。

 

 

 

 

シリアスな物語だが、ティーセットをもちあるくシャールは道中でお茶会をひらく。

箱いり娘っぽい言動、髪型、仇討ちにかける激情……。

沙村広明『無限の住人』の「凛」を髣髴させる。

 

 

 

 

はじめて鉄道をみて無邪気によろこんだり。

南北戦争後、西部開拓時代のアメリカ風の舞台にひかれる。

 

 

 

 

西部劇の定番、ヴァンダービルトみたいな鉄道王の悪辣さもえがかれる。

伊藤明弘『ベル☆スタア強盗団』とも比較できるか。

 

 

 

 

夜の石畳を徘徊する謎の紳士、娼婦、吸血鬼、ゴスロリ少女。

「世紀末ロンドンもの」の要素もあるらしく盛りだくさん。

 

 

 

 

ボクは『アムネジア』をちゃんと読んでおらず、こんなに力のある作家としらなかった。

「親の仇討ち」とゆう日本人の泣きどころをおさえつつ、流行に目配りし、

過去作品へのオマージュもにおわせる、あじわいぶかい漫画だ。




かつて神だった獣たちへ(1) (講談社コミックス)かつて神だった獣たちへ(1) (講談社コミックス)
(2014/12/09)
めいびい

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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

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