井冬良『黒井クンは恋愛ができない。』

 

 

黒井クンは恋愛(ラブコメ)ができない。

 

作者:井冬良

掲載誌:『月刊少年エース』(KADOKAWA/角川書店)2014年-

単行本:角川コミックス・エース

 

 

 

新生徒会長の所信表明演説は、全校の意表をつく。

学生の本分は勉強じゃなく、恋愛だと宣言。

 

 

 

 

国をあげての少子化対策の一端を、この「恋愛学園」は担うことになった。

「日本はじまったな」ってやつ。

 

黒髪ロングの「千坂千陽(せんさか ちはる)」は、タートルネックの着こなしが上品。

『D.C.II ~ダ・カーポII~』の「白河ななか」とちがう解釈が、絵になる。

 

 

 

 

主人公の黒井クンは、恋愛ぎらいの高校2年生。

メガホンでしゃべる、おとなしい幼なじみ「一之瀬なごみ」など、

まわりにカワイイ娘はいるが、発展しそうな気配はない。

 

 

 

 

「恋愛偏差値19」なので、最底辺のG組にいれられた。

教室はトイレ、制服は囚人服。

 

 

 

 

担任の「忍田先生」は、教育より婚活を優先するダメ教師。

だれでもいいから彼女をつくり、自力で這いあがるしかない。

 

 

 

 

なごみちゃんは女子力を評価され、みごとA組へ!

校内ではお姫さまあつかいで、雲の上の人に。

 

 

 

 

壇上で大口たたいた千坂さんだが、実は頭でっかちの口先番長、

恋愛偏差値わづか「20」で、黒井の同級生となる。

それでも堂々としており、たのもしい。

 

 

 

 

「カップル委員」に任命されたふたりは、擬似デートなどの仕事をこなす。

チャイナ風の服装は気合いはいりすぎだけど、男としてわるい気しない。

 

 

 

 

「強制的な自由恋愛」がテーマの本作は、千坂さんの百面相がウリ。

モテ研究のため徹夜しては、寝不足でオーラが消滅したり。

 

 

 

 

残念美人だけど、ヤキモチやく表情は本気で、いとおしい。

 

 

 

 

屋上での(ニセの)告白シーン。

好物のカレーだけのこしてきえた。

ざわつく地上の噴水にひろがる波紋。

 

壁ドン、曲がり角でぶつかる、転校生が隣の席、空から美少女ふってくるなど、

ラブコメの場面もいろいろだが、「告白に動揺し手すりから落下」はあたらしい。

 

 

 

 

水もしたたる、墜落系ヒロイン。

無理強いされなくとも、恋せずにいられない。

 

 

 

 

泣き顔もうつくしい恋愛弱者は、まもってあげたくなる。

 

 

 

 

恋は、義務だからするわけじゃない。

カーストの上下も、どうでもいい。

真のリア充になるため必要なのは、ある種の侠気。




黒井クンは恋愛ができない。 (1) (カドカワコミックスAエース)黒井クンは恋愛ができない。 (1) (カドカワコミックスAエース)
(2014/09/25)
井冬良

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