大宰府を復活させよ

『エンジェル・ウォーズ』(アメリカ映画/2011年)

 

 

日本を戦争へみちびく勢力が、政界に跋扈している。

それに対し毀誉褒貶ある。

支持するもののおおくは田舎者だろう。

 

尖閣諸島ちかくで日中海軍が交戦したとして、全面戦争へ発展するかもしれない。

東京・大阪など大都市、沖縄・横田・横須賀・佐世保などの基地にミサイルがくる。

23区内にすむボクは、火の海にのまれたわが町を想像できる。

 

 

『てぃだかんかん』(日本映画/2010年)

 

 

ボクがなみはづれて臆病とはいえない。

2001年の9.11テロのあと、沖縄旅行のキャンセルがあいつぎ、

国と県は安全をアピールする運動をするはめになった(「だいじょうぶさぁ~沖縄」キャンペーンなど)

当事者のポジションにたてば、ひとは率先して平和主義に旗色をかえる。

中国政府がアルカイダより理性的と、あなたは断言できるか?

 

 

 

 

平壌や北京にちかいのは、沖縄でなく九州。

沖縄は戦略的に重要じゃない。

日本全体のたった0.6%の面積に、米軍基地の74%が集中するのが異常で、

兵力を分散し、敵の攻撃によるダメージをそぐ原則に反している。

アメリカ人は真珠湾の教訓をわすれたのか。

 

 

 

 

沖縄に基地をつくったのは、ダグラス・マッカーサーの知恵。

1948年、アメリカ政府はGHQに、憲法9条を廃して日本軍を設立しろと指示するが、

9条はマッカーサーの理想の実現であり、撤回できない。

沖縄基地は、大原則を現実に適合させる唯一の手段だった。

「飛び石作戦」を指揮した男だから、距離のとおさは気にしない。

 

マッカーサーとゆう一個人が、日本にあたえた影響のおおきさに畏怖をおぼえるが、

彼も神ではなく、再軍備・安保条約・沖縄復帰などの将来は予測できず、

その矛盾は解決されぬまま拡大しつつ現在にいたる。

沖縄については、またあとでふれよう。

 

 

呉基地の夜景(撮影:Kenichi Nobusue)

 

 

理想は戦争抛棄だが、むこう数十年の戦略として合理的なのは、「大宰府」の復活。

福岡を中心に日米の兵力を配置、機関に外交・諜報の機能をもたせる。

軍事的・政治的・心理的・歴史的にも筋がたつ。

もし反撥する九州人がいるなら、危機感たりないのでは。

 

別に夢物語じゃない。

 

鳩山発言によって、県外移設ということが

政府も検討の俎上にのぼらせることの可能な案だと思えたのだ。

(略)

今回、佐賀空港への移設は、すでに国と県との交渉ごとになっている。

鳩山さんのようにただ空想的に口にしたというだけでなく、

さらに現実味が増したわけだ。

 

松竹伸幸のブログ『編集長の冒険』

 

マッカーサーほどじゃないが、鳩山由紀夫政権の意義は、

短いながらも深く大きく、戦後の日本史の転換点となっている。

 

 

『終戦のエンペラー』(アメリカ映画/2013年)

 

 

たしかに日本国憲法は「押しつけ憲法」だ。

マッカーサーと日本国民が、日本政府へ押しつけた。

もともとアメリカ政府は9条がきらいで、はやくも1950年に「警察予備隊」創設で骨抜きに。

 

現政府はふたたび国民に対する叛乱をおこし、憲法を否定しようとしている。

それが国家権力の本質であり、おどろくにあたいしない。

「押しつけ」「押しつけ」と鼻息あらい連中には、

「安保条約こそ押しつけだろう。なぜ『押しつけ条約』といわない?」と問いただそう。

 

 

 

 

アメリカは第二次大戦以降、おおきな戦争に勝ってない。

勝ち星といえば、弱いものいじめのグレナダ侵攻とパナマ侵攻くらい。

おまけで湾岸戦争をいれてもいい。

 

 

『ローン・サバイバー』(アメリカ映画/2013年)

 

 

陸軍研究所の論文によると、ヴェトナム戦争期に44万4000人の兵が脱走した。

兵役逃れは57万人。

志願制になった21世紀でも、すでに4万人が脱走している。

 

アメリカの尻についたところで、勝率は期待できない。

戦争は、すくなくとも50%、負ける確率がある。

ついわすれがちな事実だ。

 

 

 

 

日本全体で「安保条約支持」が81%なのに対し、沖縄はわづか11%。

民主主義の原則が、沖縄に適用されてないのは明白。

 

なぜアメリカは、戦略的価値のない沖縄にこだわるのか。

武力でかちとった島だから。

同胞の血がしみこんだ土地を、敗戦国にゆづるほどお人よしではない。

たとえ返還しても、基地があるうちは法的・心理的に、そこはアメリカ。

 

ではなぜ日本は、沖縄を解放しないのか。

都合がいい、それだけ。

沖縄は日本じゃないから、外部だから、心は痛まない。

 

現在、基地ではたらく沖縄県民は9000人まで激減、

基地からの収入も県民総所得の5%にすぎない。

もはや沖縄は経済的に基地へ依存しない。

 

 

長谷川光司『武装中学生 2045 -夏-』(ガムコミックスプラス)

 

 

21世紀に現存する最後の植民地、それが沖縄。

日本は安保条約を悪用し、間接的に美ら島を武力支配している。

あきらかな憲法9条違反だ。

 

たたかえ、平和と正義のために。







【参考文献】

C・ダグラス・ラミス『戦争するってどんなこと?』(平凡社)



戦争するってどんなこと? (中学生の質問箱)戦争するってどんなこと? (中学生の質問箱)
(2014/07/09)
C・ダグラス・ラミス

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テーマ : 軍事・安全保障・国防・戦争
ジャンル : 政治・経済

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