岩瀬正嗣『ゾイドSS』

 

 

ゾイドSS

 

作画:岩瀬正嗣

原作:株式会社タカラトミー

発行:アスキー・メディアワークス/KADOKAWA 2014年

レーベル:電撃コミックスEX

 

 

 

金髪ツインテ少女の「ティス」に、ドスンドスンと足音たてつつ、

装甲と砲門をそなえた、全長17.3mの機械獣がなついている。

「フフッ……くすぐったいよ」

 

 

ミラージュフォックス/フォクシー

 

 

30周年を記念したキットシリーズ、「ゾイドオリジナル」の漫画化が本作。

ゾイドとはなにかについての説明は、荷がおもいので遠慮しておく。

歴史のながさは、ガンダムと3年しかちがわない。

 

 

 

 

戦災孤児のティスは、「ミラージュフォックス」のパイロット。

親がわりの「ヤードおじさん」を斃され、復讐心たぎらせる。

オムニバス形式で重厚なドラマをくりひろげる、ロボットアクション漫画だ。

 

 

 

 

物語の軸になるのは、帝国再興の野望をもつ「アッシュ・ラボーン大佐」と、

驚異的な機動力と、攻防一体の武装をそなえるゾイド「ジェノリッター」の活躍。

 

岩瀬正嗣は『ガンダムSEED』をコミカライズした作家で、メカ描写はお手のもの。

 

 

 

 

金属生命体であるゾイドは、地球の生物に似ており、心がある。

パイロットと意思疎通しつつたたかう。

ときに暴走することも。

単純なロボットバトルじゃないのが独自の趣向であり、

『エヴァンゲリオン』より13年さきがけた先駆性でもある。

 

 

 

 

死闘がおわり、善戦むなしく散った敵パイロットへ敬意をしめすアッシュ。

ほこりたかき戦士たちの国境をこえた友情をえがくなど、

ボクの様な門外漢がいだいていた玩具的イメージをくつがえす。

 

 

 

 

ただキットあってのゾイドなのもたしかで、そこがガンダムやエヴァと一線画すところ。

レールガンで精密射撃をおこなう「コマンドウルフRGC」とか、

シルエットのうつくしさに、兵器としての重量感がこもる。

 

 

 

 

翼竜型の「ストームソーダー」やドラゴン型の「レドラー」など、空戦もアツい。

ミリタリーテイストたっぷりな、ゾイド世界の最良の入門書となっている。

 

 

帝国軍残党の改造実験基地

 

 

半世紀、いや一世紀後の記念祭をめざし、ゾイド帝国はさらに発展してゆく。




ZOIDS ゾイドSS (電撃コミックスEX)ZOIDS ゾイドSS (電撃コミックスEX)
(2014/07/25)
岩瀬昌嗣

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