『新世紀エヴァンゲリオン』8話「アスカ、来日」
2014年01月28日17:03
アニメ
アスカ、来日
テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』第8話
出演:緒方恵美 宮村優子 三石琴乃 山寺宏一 岩永哲哉 関智一
演出・絵コンテ:鶴巻和哉
脚本:榎戸洋司 庵野秀明
監督:庵野秀明
キャラクターデザイン:貞本義行
アニメーション制作:タツノコプロ GAINAX
放送:1995年
テレビ版のエヴァをみている。
やはりアスカ登場回に感銘うけた。
「赤いんだ、弐号機って。しらなかったな」
「ちがうのはカラーリングだけじゃないわ。
しょせん零号機と初号機は、開発過程のプロトタイプとテストタイプ。
これこそ実戦用につくられた、世界初の本物のエヴァンゲリオンなのよ!」
やたら高圧的なセカンドチルドレン。
必殺の決めゼリフ「あんたバカァ!?」もすでに8話でかましており、
ひととなりをAパートだけで説明しきっている。
絵としての斬新さ、はげしいアクション、鬼面人をおどろかす設定、キャラの魅力、
個々の葛藤をえぐるきびしさ、それらすべてまとめる威勢よい語り口。
いまみてもこのアニメは突出している。
モノリスみたく屹立している。
ゆえに語られつくされてもいる。
たとえば「セカンドチルドレン」なる語は、「序数詞+複数名詞」で文法的におかしいが、
それに気づいたひとは五千人くらいいそう。
第6使徒ガギエル襲来をうけ、無断で迎撃の準備をするアスカ。
プシューッ。
なんとうつくしいシルエット。
「……アスカ、いくわよ」
アスカがアスカを鼓舞する。
横顔は勝ち気さより、繊細さをにじませる。
のちの悲劇を暗示してもいる。
加持とはなす場面も詩的。
手すりから足をぷらぷら。
幼女みたくあどけなく、男まさりで大胆不敵。
まさに神話的存在で、しかも物語はいまだおわってない。
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