ナムコ史観

『ツインビー』(コナミ/1986年)

 

 

多根清史・阿部広樹・箭本進一によるレトロゲー本『超ファミコン』(太田出版)は、

当ブログに記事もかいたくらいでたのしく読んだが、勘所をはづしてた様だ。

アマゾンに投稿された「野比のび犬」のレヴューにおしえられた。

そう、ナムコがおおすぎる。

 

本書で取り上げられているナムコものはなんと11本と、

任天堂の12本に次ぐ多さだ。

ハドソン6本、コナミは5本、カプコン4本といった具合で、

当時のファミコンゲームメーカーの勢力図を思い返してみると、

ナムコの11本は、妙に突出していると言わざるを得ない。

 

たしかにナムコは偉大だが、ファミコンの雄ではない。

地味な『ゼビウス』より、ふたり同時プレイ可能な『ツインビー』の方が、

ファミコン少年の心をつかんでいた。

コナミがどれほど果敢に、ハードウェアの限界に挑戦したことか!

 

 

『ファミコンジャンプ 英雄列伝』(バンダイ/1989年)

 

 

だが、ツインビーもゴエモンもドラキュラも本書には出てこないし、

チャレンジャーもボンバーマンも迷宮組曲も、

ドラゴンボール神龍の謎もファミコンジャンプも出てこない。

 

すでにハドソンはわすれられた。

バンダイは「クソゲーメーカー」の烙印おされ、ネタあつかい。

 

あきらかに偏見。

文句いいつつ、みなバンダイのゲームが大好きだつた。

でなければ『ファミコンジャンプ』がミリオンヒットになるものか。

 

 

『ディーヴァ』(東芝EMI/1987年)

 

 

野比のび犬は、執筆者の世代に先入観の要因をみる。

 

本書を執筆している3人のライターの生まれは

1967年(多根)、1970年(阿部・箭本)と、

ファミコンブーム当時すでに「ファミコン少年」から

「ファミコン青年」に差し掛かっている年齢である。

 

勿論、多根らは真剣にファミコンであそんだろう。

だが革命に直接まきこまれてない。

ゆえにプレミアソフト『サマーカーニバル'92 烈火』をとりあげるし、

オリジナル作より、アーケードやPCからの移植作を優先する。

なによりナムコ贔屓をおさえられない。

 

ファミリーコンピュータの歴史がかたられるのは、これからだ。



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苑田 謙

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