ウロ『ぱわーおぶすまいる。』2巻 環さまの暴走するエロス
ぱわーおぶすまいる。
作者:ウロ
掲載誌:『まんがタイムきららキャラット』(芳文社)2011年-
単行本:まんがタイムKRコミックス
[1巻の記事はこちら]
帯のアオリは「つんでれおぶざいやー。」
低姿勢だ。
当ブログは「つんでれおぶざでぃけいど。」の称号をたてまつろう。
本作の「虎道環(こどう たまき)」さまに。
体育の時間にたおれたのを介抱したら、痴漢あつかいされる。
かさねて破壊的なあかんべー。
10年にひとりの笑顔美人。
環さまが非凡なのは、超ハイスペック美少女ながら、ヒロインでないこと。
エロメガネと幼なじみの恋を、陰日向なく応援。
あかんべも、デレ期突入フラグを意味しない。
うつくしすぎる脇役。
料理をてつだう友だちを尻目に、「オンナノコっていいなぁ」とほつこり。
一応オンナノコだが、メスつぽくない。
気にしてるのは、家が大金持ちなこと。
変におもわれたくなくて。
オンナノコらしくないが、オクユカシサはある。
あとはひたすら愛でるだけ。
まさに「たてば芍薬すわれば牡丹」を地でゆき、
立ち居振る舞いのひとつひとつがなまめかしい。
イスの背もたれと細腕で、ジャンスカ制服からはみでた胸はさらにムニッと。
においやかな美貌が四コマからこぼれる。
別荘でノースリーヴのワンピ姿を披露。
描線がやたら官能的で、ハダカやパンチラはないが、ほとんどエロ漫画。
それでも二年間の連載で、環さまに浮いた話ひとつないのは、
悪い虫をとおざけたい作者の陰謀か。
妹キャラによわい評者の食指がうごかないなんて、本作はきわめて稀少な例外。
いや、自称「セクシーな妹」も相当カワイイけど。
つんでれおぶざせんちゅりー!
作者と読者のため純粋培養された名花は、百年咲きほこるだろう。
![]() | ぱわーおぶすまいる。 (2) (まんがタイムKRコミックス) (2013/05/27) ウロ |
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