火事屋『わたしと先生の幻獣診療録』
わたしと先生の幻獣診療録
作者:火事屋
掲載誌:『月刊コミックガーデン』(マッグガーデン)2016年-
単行本:ブレイドコミックス
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主人公である小柄な少女「ツィスカ」は、獣医師の見習い。
ただ世界観はファンタジーなので、
ドラゴンやサラマンダーなど幻獣を治療の対象とする。
ツィスカも微弱ながら魔法をつかえる。
獣医ものとして結構本格的で、手術シーンも緊迫感あり。
ツィスカは光の魔法でサポート。
前髪をピンで留めてるのが可愛い。
丁寧な作画のおかげで、読者は雰囲気にひたれる。
なにげない市場での売り込みがストーリーの伏線になってたり。
ツィスカが師事する「ニコ」とのやりとりがたのしい。
麻酔のため取り出した麻薬をみて、妙な心配をするツィスカ。
最高なのは4話。
謎の新薬を自分の体でためしたツィスカにあらわれる効果とは?
おかしくて、いじらしくて、たまらない。
愛くるしいヒロイン、ファンタジックな設定、命をすくう努力をえがくストーリー。
それらが結びついた各エピソードは鮮烈な感動をあたえる。
傷ついた幻獣を癒やすため、日夜がんばる少女。
応援せずにいられない。
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