絵本奈央/岡田麿里『荒ぶる季節の乙女どもよ。』

 

 

荒ぶる季節の乙女どもよ。

 

作画:絵本奈央

原作:岡田麿里

掲載誌:『別冊少年マガジン』(講談社)2017年-

単行本:講談社コミックス マガジン

[ためし読みはこちら

 

 

 

高校の文芸部を舞台とする漫画である。

部員は女子が5名。

主たる研究対象は、文学よりセックス。

なにせ思春期だからしょうがない。

 

 

 

 

主人公は「小野寺和紗」。

ムッツリスケベの多い文芸部でもオクテな方。

近所にすむ幼なじみの「泉」はイケメンで人気があるが、

周囲の目を意識して学校では仲よくしない。

家族ぐるみの付き合いがあり、料理をおすそ分けすることも。

 

 

 

 

ある夜、泉の家に上がったとき、エロ動画をみてオナニーするのを目撃。

まったく言い訳できないくらいハッキリと。

 

岡田麿里は『あの花』『ここさけ』『オルフェンズ』などのアニメで知られる、

いま売れっ子の脚本家で、意外性のある設定やストーリーはさすが。

 

 

 

 

でもそれ以上に作画がいい。

泉のナニをみて悩乱した和紗は家を飛び出す。

セックスはしてみたい。

でもあんなの絶対入らない。

電車が駅構内へ入っただけでビクッと反応。

 

シナリオと作画の呼吸が完璧にあっている。

 

 

 

 

日常シーンもムダがない。

性の匂いがまったくしない母が台所にたつ後ろ姿をみて、

「でもお母さんは処女じゃないんだな」と、複雑な感情を抱いたり。

 

 

 

 

文芸部を暴走させた元凶である、部長の「曽根崎」が、

セックスで脳が腐ってるギャルに怒りをぶちまける。

 

男性作家は大抵ギャルに冷淡だが、本作は公平に描写している。

わかりやすく言うと、みんなかわいい。

 

 

 

 

たとえ表面は荒々しく波打っていても、内側はピュアでまっすぐな、

思春期女子の感情をユーモラスかつ、きめ細やかに描く傑作だ。





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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

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