加々見絵里『コラボ短し集えよ乙女』
コラボ短し集えよ乙女
作者:加々見絵里
監修・協力:アニメイトカフェ
掲載誌:『シルフ』(KADOKAWA)2016年-
単行本:シルフコミックス
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本作の舞台は、女性向けのコラボカフェである「夢カフェ」。
池袋のアニメイトカフェがモデルらしい。
主人公である19歳の「桃谷芽衣子」は、乙女ゲーとのコラボ目当てで初来店。
店員はイケメンぞろい。
写真などの要求にも気さくに応じてくれる。
女のオタクにとって夢の空間だ。
料理やグッズやミニゲームなどを満喫した芽衣子は、
滞在時間がすぎても帰りたくないと駄々をこねる。
もうここで働くしかないと、その日のうちに履歴書をかいて面接をうける。
アニメグッズで店長を買収し、アルバイトとして採用が決定。
ただしスタッフリーダーの「佐久間」は、
接客のときとは打って変わって、芽衣子にきびしい態度をとる。
芽衣子が信用されないのは、ミーハーすぎるから。
推しキャラのグッズをみて大興奮、仕事をわすれて物欲全開に。
アニメイトカフェが協力しており内部事情などもよく描けているけど、
全体的には、元気なヒロインと個性的なイケメンたちのドタバタコメディだ。
主人公は欲望に忠実だが、その対象が二次元なのがおかしくて可愛くて、
そこに三次元の人間関係がからんで、愛に満ちた作品となっている。
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