加々見絵里『コラボ短し集えよ乙女』

 

 

コラボ短し集えよ乙女

 

作者:加々見絵里

監修・協力:アニメイトカフェ

掲載誌:『シルフ』(KADOKAWA)2016年-

単行本:シルフコミックス

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本作の舞台は、女性向けのコラボカフェである「夢カフェ」。

池袋のアニメイトカフェがモデルらしい。

主人公である19歳の「桃谷芽衣子」は、乙女ゲーとのコラボ目当てで初来店。

 

 

 

 

店員はイケメンぞろい。

写真などの要求にも気さくに応じてくれる。

女のオタクにとって夢の空間だ。

 

 

 

 

料理やグッズやミニゲームなどを満喫した芽衣子は、

滞在時間がすぎても帰りたくないと駄々をこねる。

もうここで働くしかないと、その日のうちに履歴書をかいて面接をうける。

 

 

 

 

アニメグッズで店長を買収し、アルバイトとして採用が決定。

ただしスタッフリーダーの「佐久間」は、

接客のときとは打って変わって、芽衣子にきびしい態度をとる。

 

 

 

 

芽衣子が信用されないのは、ミーハーすぎるから。

推しキャラのグッズをみて大興奮、仕事をわすれて物欲全開に。

 

 

 

 

アニメイトカフェが協力しており内部事情などもよく描けているけど、

全体的には、元気なヒロインと個性的なイケメンたちのドタバタコメディだ。

 

 

 

 

主人公は欲望に忠実だが、その対象が二次元なのがおかしくて可愛くて、

そこに三次元の人間関係がからんで、愛に満ちた作品となっている。





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『エクレア あなたに響く百合アンソロジー』

仲谷鳰『幸せは傷のかたち』

 

 

エクレア あなたに響く百合アンソロジー

 

作者:仲谷鳰 のん 伊藤ハチ 缶乃 めきめき ほか

発行:KADOKAWA 2016年

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百合の舞台は、音楽室が似つかわしい。

昨年11月に出たこのアンソロジーでは、仲谷鳰が舞台にえらんだ。

少女たちの愛憎が、バロック音楽の様な対位法でえがかれる。

 

 

にしお栞『クリーンルームの涙』

 

 

音楽室は、はげしく淫らな性愛のための隠れ家でもある。

こちらは即興で鍵盤を叩きつけるフリージャズ。

 

 

天野しゅにんた『人間的なエモーション』

 

 

漫画のジャンルのなかで百合はもっとも詩歌にちかいため、

しばしば「象徴主義」的な手法がもちいられる。

不器用な娘がヘアアイロンで友人を火傷させる『人間的なエモーション』は、

恋愛感情が沸点をこえた瞬間が、「火」のイメージによって網膜に焼きつく。

 

 

めきめき『1/365のご主人様』

 

 

めきめき『1/365のご主人様』のふたりは、アップルジュースを口移し。

蜜より甘いネクタルが、全身をとろけさせる。

燃え上がる炎と、したたり落ちる雫で、世界は構成されている。

 

 

伊咲ウタ『かみゆい』

 

 

『サヤビト』『現代魔女図鑑』の伊咲ウタは、これが百合漫画初挑戦。

本書の白眉だろう。

おしゃれな「チカ」の編みこんだ後ろ髪から、16ページの短篇がはじまる。

 

 

 

 

チカの気になる相手は同級生の「カオル」。

伸ばしっぱなしだが、つややかでうつくしい黒髪が特に。

髪をしばらせてほしいと申し出て、距離をちぢめる。

 

百合漫画とはすなわち、対比の妙だ。

些細なちがいが制服の少女をきわだたせ、立ち姿さえエロティックにする。

睦みあうのが必然とおもわせる。

 

 

唯野影吉『GAME OVER』

 

 

百合漫画をロック音楽にたとえるならハードコアパンク。

女と女とゆう似て非なるものがつかの間交錯し、火花と飛沫をちらす。

うつろなミニマリズムのなかへ宇宙をとじこめる。





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松本ひで吉『境界のミクリナ』2巻

 

 

境界のミクリナ

 

作者:松本ひで吉

掲載誌:『少年マガジンエッジ』(講談社)2015年-

単行本:マガジンエッジコミックス

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人間界を支配しにきたロリ魔女っ娘のミクリナが、

いつの間にやら人間界に順応した日常をえがくコメディ。

きょうも火責め(サウナ)やら水責め(水風呂)やらで大騒ぎ。

 

 

 

 

夏祭り回では、物体移動の魔法を披露。

ラムネの瓶からビー玉を抜き出し、幼女を笑顔にする。

このネタは、カバー下の謎ポエムの伏線なのでお見逃しなく。

 

 

 

 

腐れ縁の魔女仲間「インゲル」が登場。

ミクリナとちがい魔力がたかく、大人の姿に華麗に変身したり。

 

ちなみに「フドーさん」と言うのは、「不動産」が人名だと勘違いし、

あらゆる土地を所有する権力者と思いこんでいる。

 

 

 

 

インゲルはミクリナが大好き。

特にぷにぷにのほっぺが。

1巻にくらべて百合成分を増量!

 

 

 

 

16話に出てくる「椎名リサ」。

偏差値80超えの天才で、メカを自在にあやつる。

つねにお菓子を食べてるなど、キャラ造形がキマっている。

 

 

 

 

こちらは日曜朝のアニメ『プリティ☆モモカ』のヒロイン。

デザインは普通だが、『さばげぶっ!』ファンにとってうれしいネーミングだ。

 

 

 

 

松本ひで吉は、短距離のスプリントをくりかえして主導権をにぎる、

サッカー選手にたとえるならギャレス・ベイルの様な作家だろう。

だいぶとっ散らかっている本作だが、1話ごとの中身は濃く、

笑いのあとで不意に泣かせるカウンターアタックが炸裂する。





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桜井瑞希『いつか私は、君を裏切る』/石見翔子『しょーがくせいのあたまのなか』

 

 

きらら系コミックを2作紹介しよう。

まづは桜井瑞希『いつか私は、君を裏切る』(ためし読み)から。

女子高校のドロドロした人間関係がひきおこす事件を、

小柄で小生意気な「ウイコ」が探偵となって真相をあばくミステリ漫画。

JKが正面切ってJKを断罪する。

 

 

 

 

『フォワード』連載なのもあり、きららにしては鬱展開満載。

美少女たちの醜い内面を目の当たりにし、ウイコは呆然とした横顔をみせる。

 

 

 

 

本作は横顔が印象的。

うつくしい横顔同士がむきあえば、必然的にキスへ発展する。

百合とゆうミステリーがますますふかまってゆく。

 

 




 

 

つぎに石見翔子『しょーがくせいのあたまのなか』(ためし読み)。

アニメ化された『かなめも』につづく作品で、舞台は小学校。

おへそのチラリズムがまぶしい。

 

 

 

 

おきにいりキャラは、黒髪ポニーテールで清楚だが毒舌な「ふたば」。

連れションの変態性など、女子小学生のエロスを曝露する。

 

 

 

 

小学校はスキンシップの機会がひっきりなし。

まじめに授業をうけてるだけなのに、彼女らは禁忌の快感に身悶える。

 

 




『いつか私は、君を裏切る』

 

 

女学生はお人形の様に愛くるしいのに、いやだからこそ、

毒々しく自堕落な本性が僕らの目に際立って見える。



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蟹丹『かわずや』

 

 

かわずや

 

作者:蟹丹

掲載サイト:『コミックNewtype』(KADOKAWA)2016年-

単行本:角川コミックス・エース

 

 

 

恰幅のいいカエルが店主をつとめる、片田舎の駄菓子屋を舞台とする漫画。

女子高生の「ゆう」がアルバイトではたらいている。

 

 

 

 

ゆうは雨宿りをしているとき、カエル店長に傘を貸してもらい、

その人柄(?)に魅力を感じて仕事を手伝うことにした。

 

なぜ店長がカエルの外見なのか作中で語られないが、

描き込みが緻密で、ひとつの世界観として成立している。

 

 

 

 

カエル店長には子供がいる。

妻とは死別したらしい。

ゆうが幼子をあやす姿は結構サマになっていて、

カエル店長とは夫婦みたいな雰囲気となる。

 

題材こそ『だがしかし』や『のんのんびより』などと共通だが、

あまりドタバタしないノスタルジックな作風が印象的。

 

 

 

 

特に深刻な事件はおきず、ゆったり物語はすすむ。

プールでカエル店長に乗ったり、季節ごとのイベントを満喫。

 

 

 

 

ふたりの関係が具体的に進展したりはしないが、

黒髪ショートのJKが好みなら、感情移入しながら読めるだろう。

 

 

 

 

本作は蟹丹の初連載。

もともと同人活動で活躍していた様だ。

ゆるいと言えばゆるいが、これも東方世代の特徴かもしれない。





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板倉梓『間くんは選べない』

 

 

間くんは選べない

 

作者:板倉梓

掲載誌:『月刊アクション』(双葉社)2016年-

単行本:アクションコミックス

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主人公の「間くん」は、印刷会社につとめる26歳のサラリーマン。

これまで恋人はいたことがない。

要するに童貞。

そんな感じのラブコメだ。

 

 

 

 

仕事でつきあいのある「里見さん」にダメもとで告白したらOKされる。

ついに「彼女いない歴=年齢」卒業。

初デートは代官山。

そんなに気合いのはいった服装じゃないけれど、

おろしたてのワンピースを着て来てくれたのがうれしい。

 

 

 

 

出版関係者らしく本屋に立ち寄ったふたりは、

北欧ミステリーの話題などで打ち解けてゆく。

 

全体的に趣味がよく、細部の描写にこだわりがあり、

なにげないシーンでも読者に奥行きを感じさせる。

こんなカップルいるかもと思わせる。

あいかわらず超安定の板倉印だ。

 

 

 

 

実は間くんは二股をかけていた。

LINEで里見さんに告白したあと、その返事を待っている時期に、

電車で酔っぱらいに絡まれるところを助けたのがきっかけで、

女子高生の「鏡香」と仲良くなっていた。

 

作者の必殺技、吊り目ショートカット女子。

こんなJKそうそういねえよと思うが、わかってても抵抗不能。

 

 

 

 

鏡花は無表情だが、まじめで一途。

かすかな顔つきの変化に気持ちがあらわれるタイプ。

つまりかわいくて、いいコ。

里見さんにフラれると思いこんでいた間くんは、慕ってくる鏡香を遠ざけられない。

 

鏡香はボーイッシュなコーデ。

背伸びしてないのが高校生らしく好印象だが、

人生初のデートのため慎重に服を選んだらしいのもつたわる。

 

 

 

 

間くんは、誠実か優柔不断か残酷かよくわからない性格で、

品定めするかの様に、鏡香を里見さんのときとおなじ書店へつれてゆく。

美大をめざしている鏡香は、高価なテキスタイルの本を手にとる。

 

女子の描き分けの巧さは、この作者ならでは。

読者は若くピュアな鏡香に感情移入しながらストーリーを追う。

 

 

 

 

端正かつ可憐な絵柄が最大の強みである一方で、

人間の営みについて回る「セックスや暴力」から目をそむけないのが、作者の特色。

お茶を濁さない。

いくらでもごまかしが利きそうな画力の持ち主なのに。

 

男の仕打ちがひどすぎたり、ゆるふわラブコメに見せかけてエロかったり、

居心地わるさを感じるときもあるけれど、そもそもそれが作風でもあって、

板倉梓の集大成になりそうな予感がしなくもない第1巻だ。





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二駅ずい『彼女はろくろ首』4巻完結

 

 

彼女はろくろ首

 

作者:二駅ずい

掲載誌:『別冊少年マガジン』(講談社)2015年-

単行本:講談社コミックス マガジン

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体育祭。

それは鹿井なつきのターン。

おもいきり首をのばしダンクシュートを決めまくる。

 

 

 

 

最終4巻で新登場する妖怪は「首かじり」。

ろくろ首の天敵だ。

かじり放題の長い長い首をみて、辛抱たまらず襲いかかる。

 

おかしくも微笑ましい妖怪たちの習性を、あいかわらず楽しくえがく。

 

 

 

 

隣にすむ一樹が、親の希望で妖怪の街から引っ越すことに。

なつきはついに自分の気持ちに正直にふるまう。

 

 

 

 

すこし風変わりな姿勢でのキスのあと、とろんと恍惚の表情に。

なつきはろくろ首であると同時に、「恋する乙女」とゆう妖怪でもあった。

 

 

 

 

翌日、学校で級友に別れを告げてから下校する一樹を、

自転車にのったなつきが待ち構えていた。

いろいろ飲みこんだ上での、さりげないそぶり。

日付がかわれば、今度は「普通の女の子」にもどる。

 

 

 

 

 

女の子を亜人や、なにかの擬人化としてえがき、

ギャップ萌えや関係性のおもしろさを売りこむ作品が流行中だが、

高校生の日常を切りとるセンスにおいて、本作は突出している。

ひょっとしたらなつきは隣にすんでいて、窓からこちらを覗いてるかもしれない。





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小川麻衣子『魚の見る夢』

 

 

魚の見る夢

 

作者:小川麻衣子

発行:芳文社 2012-14年

レーベル:まんがタイムKRコミックス tsubomi series

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二歳ちがいの姉妹百合をテーマとする漫画。

黒髪ショートが姉の「巴」で、あかるい色の方が妹の「御影」。

別の高校へかよってるため制服がことなる。

スカートのトーンなどのバランスがハーモニアスだ。

 

 

 

 

登場人物の外見はともかく、内面はみなバランスを缺く。

姉にちかづく女に対し、御影が嫉妬と敵意と狂気をほとばしらせたり。

 

 

 

 

御影は画家である父から、かつて性的虐待をうけたと語り手は匂わせる。

いま姉妹は父と別居しているが、御影は姉に内緒で会っている。

父は人間として嫌いだが、絵は好きで、ヌードモデルをつとめることも。

 

 

 

 

中心人物は7人で、百合漫画としてはやや多いかも。

徐々に関係がふかまり、複雑化し、変容するなかで、

少女たちは残酷にふるまい、他者と自己を傷つける。

ナイフよりずっと鋭利に胸をえぐる。

この絆が永遠じゃないなら、みづからの手で壊すべきだから。

 

 

 

 

「魚の見る夢」とゆう詩的なタイトルの意味は明瞭でないが、

水族館の水槽を回遊する魚みたいで、決して居心地わるくない日常において、

みじかいモラトリアムの期限日を漠然と不安におもう少女の心情をさすらしい。

 

 

 

 

1巻の描き下ろしは、無邪気なころの姉妹をえがく。

昼寝する姉をみて、御影は毛づくろいする猫の様に口づけする。

セクシャルであるよりソーシャルなものとして百合を定義。

 

 

 

 

御影を慕う同級生の「高柳」が、学校の裏庭で急接近してくるシーン。

拒否するでもなく、御影は親友の瞳をじっとのぞきこむ。

見つめ合ってるのに、その視線があまりにつよすぎ、高柳は一線をこえられない。

 

永遠と背中あわせの一瞬を、少女らが睦みあう様子に閉じこめた、名作中の名場面だ。





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タグ: 百合   

綱島志朗『人狼機ウィンヴルガ』/中村卯月『エンゲージ バレル』

 

 

『人狼機ウィンヴルガ』(チャンピオンREDコミックス/Kindleストア)は、

ジンキシリーズなど巨大ロボット漫画に定評ある綱島志朗の新作。

 

 

 

 

主人公は、赤い瞳と銀髪をもつ「真白」。

暮らしていた平和な町が武装集団に襲われ、囚われの身となる。

 

 

 

 

妹の様にかわいがっていた幼い「マイ」はレイプされ、残酷に殺される。

アマゾンレビューを見ると、「凌辱シーンは気持ち悪くて見てらんない」

「性に対しての綱島さんの考えに毎度少しだけ引いてます」

「綱島先生は何処へ向かっているのか?」など、

本作の性描写に対し批判的な意見がおおく寄せられている。



 

 

 

 

中村卯月『エンゲージ バレル』(YKコミックス/Kindleストア)は、

第一次世界大戦風の戦場から脱走した兵士「フリッツ」の物語。

 

 

 

 

空腹のあまり森で倒れていたところ、近くの村にすむ「アンナ」に救われる。

極限状況で出会った男女の心の交流がテーマだ。

これまで学園モノがおおかった作者は絵柄を大幅にかえ、

異国の風景・衣装・軍装などをきめこまかく描写する。

 

 

 

 

ひとり暮らしをしていたアンナとの共同生活がはじまる。

実は彼女は体を売って生計を立てていた。

きびしい情勢でほかに手段はないし、恥じるつもりもないが、

それをフリッツに知られるのは辛いことだった。



 

 

 

 

言うまでもなく、現実世界で国家間の戦争は減少傾向にある。

つまり戦争はオワコン化してるのだが、あいかわらず物語の題材として好まれる。

殺伐とした戦場や、剣呑な兵器が、女たちをよりうつくしく引き立てるからか。



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美少女の街

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





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春河もえ『異議ガール!』

 

 

異議ガール!

 

作者:春河もえ

掲載誌:『月刊コンプエース』(KADOKAWA)2016年-

単行本:角川コミックス・エース

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ある女子大生が法律事務所をおとづれたところ、

眼鏡をかけた知的な感じの弁護士っぽい人と、

ツインテールで愛くるしい助手っぽい少女にむかえられる。

女性でも安心できる雰囲気の事務所だ。

 

 

 

 

ところが、メガネの「繭子」の方が助手だった。

その正体は、音大を中退して引きこもっているアニメオタクで、

もちろん法律の知識などまったくない。

 

 

 

 

「リタ」は留学先のアメリカで資格取得した、14歳の弁護士。

かわいすぎるせいで信用されないため、影武者として幼なじみの繭子を雇った。

 

法律面はプロの監修をうけたらしく、離婚裁判での破綻主義と有責主義など、

専門用語が飛び交う、まじめなリーガルコミックとなっている。

 

 

 

 

春河もえは『東方鈴奈庵』で知られる作家。

世にもめづらしい「ロリ弁護士」とゆう題材を、あでやかに視覚化する。

 

 

 

 

「冬木智子」は、史上最年少の検事。

アメリカ時代に知り合ったリタをライバル視し、強引に有罪を立証しようとする。

 

ひらひらして派手な服装は、狩魔冥など『逆転裁判』シリーズを髣髴。

 

 

 

 

反目するリタと智子だが、内心はおたがいを認めあい、惹かれあっている。

本作は、百合の香りが濃いめなのが特色。

東方世代のフィルターをとおしアップデートされた逆裁系作品とも言える。

 

 

 

 

離婚、ストーカー、悪徳業者……。

街は揉めごとであふれかえる。

それでもかわいさとゆう正義をつらぬき、彼女らはたたかう。





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タグ: ロリ 

ハナツカシオリ『男装喫茶ハニーミルク』

 

 

男装喫茶ハニーミルク

 

作者:ハナツカシオリ

掲載誌:『コミック電撃だいおうじ』(KADOKAWA)2016年-

単行本:電撃コミックスNEXT

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秋葉原にある男装カフェを舞台とするコメディ。

「つむぎ」みたいな「イケメン店員」もいるが、池袋ならともかく、

アキバで女性客をターゲットにするのはニッチで、あまり繁盛してない。

 

 

 

 

主人公である女子高生「みちる」も、ここ「ハニーミルク」ではたらく。

細身でボーイッシュでルックスもよいが、

ソシャゲに夢中だったりして勤労意欲は高くない。

 

 

 

 

こちらも店員の「めめ」。

たしかに可愛いけれど、男装カフェの趣旨から外れてる。

 

 

 

 

なにしろこう見えて、めめは三十路。

あちこちのメイド喫茶の面接を落とされ、しかたなくハニーミルクに勤務中。

 

 

 

 

オーナーの「ゆりこ」は、みちるの幼なじみ。

ソシャゲがヒットして大儲けし、道楽で男装カフェをつくったが、

予想以上に客がこないので、このままなら店をたたむと宣言。

 

 

 

 

店員たちは服装など工夫し、イケメン執事らしく見える様にする。

可憐な絵柄でえがかれる男装女子をながめるのは、やはりたのしい。

 

 

 

 

かわいさで中和されるのをいいことに、辛辣なギャグを連発するスタイルは、

前作『ギリギリ魔法少女?法子』同様でうれしくなる。

作風の地味さは否めないが、掛け合いのおもしろさはこの作者ならでは。





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