真中らぁらのアイドル犯罪 『プリパラ』8話

 

 

ドキドキ! 夏だ! 水着だ! プールでかしこまっ♪

 

テレビアニメ『プリパラ』第8話

 

出演:茜屋日海夏 芹澤優 久保田未夢 南條愛乃 田中美海

演出:小林浩輔

絵コンテ:沖田宮奈

脚本:福田裕子

監督:森脇真琴

シリーズ構成:土屋理敬

キャラクター原案:金谷有希子

キャラクターデザイン:原将治 Cha Sang Hoon

アニメーション共同制作:タツノコプロ DONGWOO A&E

放送:2014年

[以前の記事→3話/4話/6話

 

 

「ダブルブッキングだね~。ほんっとドジなんだからぁ」

 

クラスメイトとプールへゆくつもりが、妹の「のん」にいわれて、

きょうの2時からプリパラのライヴがあるとおもいだす。

 

 

 

 

アイドルの才能にめぐまれた「らぁら」だが、スケジュール管理能力が致命的に缺落。

のんがいなければ、とっくに廃業してたろう。

 

 

 

 

プリチケバッグと水着をもって、やおら立ちあがる。

両方ゆくつもり。

そもそも「ステップアップ」さえしらなかった(6話参照)らぁらに、

「ダブルブッキング」なんて、むつかしい言葉はわからない。

 

「よくばりだねぇ……」とあきれる妹。

 

 

 

 

スイカの水着をきて、夏のひとときを満喫。

 

 

 

 

めいっぱいハシャギながら、「なお」に重大な告白をするタイミングをうかがう。

 

 

 

 

日陰に食事を用意してもてなす。

できるだけ誠意をみせないと、逆鱗にふれるかも。

 

 

 

 

一番わるいのは、なおのプリチケを没収した「大神田グロリア校長」とはいえ、

プリパラでのアイドル活動を秘密にするのは、ずっと心ぐるしかった。

 

 

 

 

小5にしては気くばりできるらぁらでも、状況があまりに激変したため、

抜け駆けしたのをうちあける機会をうしなっていた。

これ以上ひきのばせない。

 

 

 

 

「なお、あのね……あたし、プ、プ、プリパ……」

「プリパラ!?」

 

 

 

 

「ほらみて、『プリパラTV』やってる!」

 

 

 

 

「あたし、すっごい好きなアイドルみつけたんだ。

そのコね、なんと『らぁら』って名前なの! 歌も笑顔もキラキラで……」

 

 

 

 

すでに手おくれだった。

なおを傷つけずにすむ方法はみあたらない。

 

 

 

 

それでもやるときめたらやるのが、真中らぁら。

心の底からあやまる。

 

 

 

 

親友をおもう気持ちは通じなかった。

悪気がなくても、嘘をついたのは事実だから。

プールサイドでとけてゆくジェラート。

 

 

 

 

「だいっきらい! うそつき! らぁらなんかきらい!」

 

予想よりはるかにはげしく動揺する、なお。

 

 

 

 

らぁらはちょっと調子にのってたかもしれない。

プリパラで成功しファンはふえたが、一方でさってゆく人もいるかもしれない。

それは、親友かもしれない。

 

 

 

 

だがここから、プリパラらしいノリのよさを発揮。

水中で号泣するらぁらのおデコに、バチーンと校則違反チケットがはられる。

 

「え、委員長!? でもあたし、校則違反なんてなにも……」

 

 

 

 

「あなたがしたのは校則じゃなくて、アイドル違反!

アイドルは泣き顔をみせてはいけないッ!!」

 

将来のアイドル検事が、アイドル犯罪を糾弾。

あわてて顔をゴシゴシこする、らぁら。

 

 

 

 

友達ひとりを笑顔にできなくて、大勢のファンを笑顔にできるわけない。

そのためには、自分が笑顔じゃなきゃいけない。

前向きじゃなかったら、あたしじゃない。

 

 

 

 

プリパラTVを通じて、なおへかたりかける。

 

「あたしが笑っていられたのは、あなたが友達でいてくれたからだよ。

笑顔でいられるから、いまこうしてアイドルの夢をおいかけられるの」

 

 

 

 

話すほどに思いはつのり、また泣きそうになるが、みれぃにフォローされる。

「わらってプリプリ~♪」

 

 

 

 

らぁらが本心をかたっているのは、画面ごしでもつたわる。

もとよりなおが怒ったのは、嘘をつかれたからじゃない。

プリパラをやってるのがうらやましく、おいてかれる気がした。

でもらぁらは、かわらずわたしを大切におもってくれてる。

 

 

 

 

第8話は、地味なクラスメイトとの日常エピソード。

なのに深遠なアイドル哲学が開陳され、みごたえあった。

 

 

 

 

「なおにわたしたいものがあって……はいっ!」

 

パキンと「トモチケ」をさしだす。

 

 

 

 

「そ、そんな、うけとれないよ。わたしトモチケもってないのに……」

「それでもなおにあげたいの!」

 

等価交換とか、いまのらぁらにはどうでもいい。

7話でそふぃからトモチケをもらったときのうれしさを、みんなとわかちあいたい。

 

 

 

 

「まってて、なお。あたし、校長先生にもみとめられる様なアイドルに、絶対なる!!」

 

まだ全38話中の8話にすぎないのに、毎回成長が感じられる。

瞳のルーメン数はもはや測定不能。

 

 

 

 

『ラブライブ!』組の優等生で30歳の南條愛乃と、

ド新人で20歳の茜屋日海夏のケミストリーもあざやか。

演じる役は小学生だが、普遍的な人間ドラマだった。




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(2014/12/05)
茜屋日海夏、芹澤優 他

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