舛本和也『アニメを仕事に!』

『キルラキル』(テレビアニメ/2013年)

 

 

アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本

 

著者:舛本和也

発行:星海社 2014年

レーベル:星海社新書

 

 

 

『キルラキル』で一発あてたプロデューサーによる、後進育成を目的とする新書。

とりあげる役職はアニメーターでなく、「制作進行」だ。

 

 

峠比呂『これだからアニメってやつは!』(MFコミックス フラッパーシリーズ)

 

 

制作進行がヒロインの、峠比呂『これだからアニメってやつは!』なんて漫画もある。

アニメの制作工程について関心がたかまってるのかな。

 

1クールのアニメをつくるのに、2億円ほどかかる。

宣伝や音楽制作でさらにふくらむことも。

いわゆる「製作委員会方式」で、関係各社が出資。

 

現在日本では50本以上のアニメがつくられる。

一週間に描かれる絵はあわせて20~30万枚。

制作進行は、他社とアニメーターを奪いあいつつ全工程を管理するが、

作業の90%以上が、スケジュールどおりおわらない。

 

複雑化したアニメの現場で、伝統的な「教育法」がいまだに幅をきかす。

「現場で怒られて一人前になれ」といって新人を即時投入するが、

えてして倒れて早期退職、結果的に業界全体の首をしめる、例のアレだ。

旧態依然のアニメ界に合理性をもちこむのが、本書の目的。

 

 

『リトルウィッチアカデミア』の絵コンテ

 

 

絵コンテが読めないと制作進行はつとまらない。

起承転結を理解し、クライマックスがどこか見きわめる。

山場が最後にくるとかぎらないので要注意。

 

そして原画マンなどの人材配置をかんがえる。

生活芝居が得意、アクションが得意、メカが得意、エフェクトが得意、オールマイティ……。

クリエイターの特性をふまえシーンを割り振る。

 

 

一週間でこの量!

 

 

3D以外のアニメはすべて、紙に線画で描かれる。

素材は複製できないので責任重大。

制作進行はスタジオを訪問する前、交番や病院の場所と連絡先をしらべる。

問題おきてから検索してたら間に合わないから。

 

クリエイターの机や本棚を観察するのも大事で、

どんな作品が好きかわかるし、乱雑だったら信頼できない。

お菓子の種類から食生活をさぐったりする。

 

 

『リトルウィッチアカデミア』(アニメ映画/2013年)

 

 

その1コマにそそがれた労力をおもうと目眩が。




アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本 (星海社新書)アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本 (星海社新書)
(2014/05/23)
舛本和也

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苑田 謙

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