大西巷一『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』

 

 

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ

 

作者:大西巷一

掲載誌:『月刊アクション』(双葉社)2013年-

単行本:アクションコミックス

 

 

 

チェコの民族衣装は可憐だ。

まさに乙女。

 

 

 

 

だがヒロインの「シャールカ」は処女でない。

村は「異端狩り」を号する騎士団におそわれ、娘らは強姦された。

 

宗教改革をとなえたヤン・フスが焚刑に処されたあと、

同調する信者を弾圧した、1419年にはじまる「フス戦争」をえがく。

 

 

 

 

村の生き残りはシャールカひとり。

すべてうしなった。

 

 

 

 

傭兵団ひきいるヤン・ジシュカがさしのべる手を、はねのける理由はない。

わたされたのは「笛(ピーシュチャラ)」とよばれる細い筒。

根本の穴から直接着火する単純なしくみの最初期の銃で、ピストルの語源といわれる。

 

ここに復讐の天使が誕生。

 

 

 

 

腕力がいらない利点をいかし、女兵士の武器として運用。

平等の教えのもと団結する「フス派」は、国民軍の先駆けとみなされる。

作者は近代のめざめをこの戦争にみるらしい。

 

 

 

 

やさしい神父に心ゆるし、おもわず「お父さん」とよぶシャールカ。

小学校でありがちなエピソードになごみ、いじらしくなる。

 

 

 

 

穏健派の神父はジシュカにころされる。

それを目撃するシャールカ。

わりとのっぴきならない、波瀾にみちた物語。

 

 

 

 

第1巻だけで4回レイプ描写がある。

 

ボクは「歴史モノ」に点がからい方だ。

ひとは現在と過去なら、圧倒的に前者に通じるのだから、現代をえがくべき。

どうしても過去を舞台にしたいなら、新解釈をしめさなくてはならない。

 

 

 

 

つまり「ロリ」である。

当時の庶民は寝間着をもたず、裸でねた。

斯様にあちこちで作者の勉強のほどがしのばれる力作だが、

しったかぶりにおわらず、智識はロリをかがやかすため奉仕する。

 

 

 

 

プラハを包囲する10万の十字軍。

それをむかえうつ乙女たち。

戦場にさくたおやかな花は、みのがすにはおしい。




乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(1) (アクションコミックス(月刊アクション))乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(1) (アクションコミックス(月刊アクション))
(2014/01/10)
大西巷一

関連記事

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

タグ: ロリ 
最近の記事
記事の分類
検索とタグ

著者

苑田 謙

苑田 謙
漫画の記事が多め。
たまにオリジナル小説。

Twitter
メール送信

名前
アドレス
件名
本文

カレンダー
12 | 2014/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
月別アーカイヴ
02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03