『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』

 

ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル

Mission: Impossible - Ghost Protocol

 

出演:トム・クルーズ ジェレミー・レナー サイモン・ペグ ポーラ・パットン

監督:ブラッド・バード

制作:アメリカ 2011年

 

 

 

 

 

マスクヴァはクレムリン。

冷戦はおわらない。

時代錯誤とおもう向きは、ジョージ・フリードマン『激動予測』を読むとよいのでは。

 

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点火。

核戦争のはじまり。

ロシアと対峙してこそ、スパイ映画。

 

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サイモン・ペグの発言。

 

ハリウッドはシネマというアートやいい映画作品を作るということよりも、

人々が買いたがるものを割り出そうとするマーケティングの

人間によって少しばかり侵略されてきた。

今回の映画の楽しさは、心と頭があることじゃないかな。

頭の切れるストーリーと、昔ながらの心地よい感覚を持ち合わせている。

 

映画プログラムより

 

さすがはスパイの家元、大英帝国の俳優ならではの含蓄かな。

 

 

 

 

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ドバイはブルジュ・ハリーファ。

全高828メートル。

世界一たかい建造物だとか。

 

 

イーサン・ハントが中東の空に舞う。

陳腐なアクションではある。

単なる話題づくり。

だが沙漠にそびえる尖塔は、きわめて二十一世紀的な光景だ。

 

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沙漠だから沙嵐。

ブラッド・バード監督の着想。

 

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なにもみえない。

iPhoneのディスプレイをたよりに敵をおう。

 

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非映画的な一幕だが、それもそのはず、バード監督はアニメ畑の出。

 

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ムンバイは立体駐車場。

最終決戦。

核ミサイルの発射装置を奪いあい、殴りあい。

たくみに演出された場面だ。

カントクの立体的思考力が、最大限に発揮される。

 

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しかしここが一番つまらない。

作業用ロボットがたたかう様にみえた。

それでもアニメ嫌いなオレの偏見を差し引けば、本作はすばらしい。

非映画的なものを呑みこむ貪欲さが、映画の美点なのだし。

 

 

 

 

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さて。

「スパイと聞くだけでテンションさがる」宵乃さんからの質問に、この場でこたえたい。

 

私とは正反対ですね~。わたし、007もM:Iもボーンシリーズもぜんぜんダメで・・・。

理由はよくわからないけど、国が関わってて裏切りがメインになるのが嫌なのかな。

ケンさんはどこに興奮するんでしょう?

 

宵乃さんのブログ『忘却エンドロール』のコメント欄より

 

裏切り、国家規模の陰謀、個人ではアクセス不能なテクノロジー。

たしかにどれも空疎だ。

宵乃さんの意見は、いつも本質を突くのでこまる。

 

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スパイ映画が絵になるのは、そこに女スパイがいるから。

フランスのレア・セイドゥ。

役はスパイでなく殺し屋だが。

 

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冒頭でつかつか足早に歩みより、エイジェント・ハナウェイを撃つ。

2011年で最高の官能。

 

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レアちやんには、『ロビン・フッド』で一目惚れ。

喪服とみまがう黒のドレス。

つやめく胸元。

なにを着てもよい。

パテやゴーモン、フランス映画名流の末裔。

ふてぶてしいわけだ。

 

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終盤、アメリカ黒人女にブルジュ・ハリーファから蹴り落される。

見せ場もなく。

カントクの発言。

 

すべての映画で最も大切なのは、ストーリーテリング(物語を語ること)だと思うんだ。

キャラクターと物語を結びつけ、映像のカラーを調整し、音楽を決め、デザインを考える。

あらゆる要素をひとつにまとめるこの過程は、アニメでも実写でも同じなんだよ。

 

映画プログラムより

 

カメラのまえに生身の人間がいることに気づいてないらしい。

これだからアニメ屋は虫が好かない。

 

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いくつか瑕疵はあるが、『ゴースト・プロトコル』は傑作だ。

配役がよい。

主演俳優にしてプロデューサー、トム・クルーズの手柄だろう。

撮影期間中に二時間しか眠れなくても、予算や日程のことで胃に穴があいても、

このライフワークをまつとうするため、全身全霊をつくしたとわかる。




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