はっとりみつる『さんかれあ』

 

さんかれあ

 

作者:はっとりみつる

掲載誌:『別冊少年マガジン』(講談社)2010年1月号~

[単行本は「講談社コミックス」として、第四巻まで刊行]

 

 

 

ゾンビつ娘の散華礼弥(さんか・れあ)をヒロインとする、ラブコメ漫画。

 

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容姿端麗。

文武両道。

純情可憐。

ヒロインらしすぎるヒロイン。

缺点といえば顔色の悪さくらい。

ゾンビですから。

でもそこが良いというか。

 

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ボーイ・ミーツ・ガール。

ラブコメですから。

ふたりの出会いは、深夜の廃墟。

上のネコ顔少年が、女みたいな名前の降谷千紘(ふるや・ちひろ)。

重度のゾンビ映画マニアで、飼い猫を蘇生させる実験をしていた。

そこに夜な夜な、悩めるお嬢さまが鬱憤を晴しにくる。

 

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「ばーぶ」とは死んだチヒロの猫で、のちにゾンビとして復活。

無垢な少女の無防備さがたまらない。

でもゾンビマニアは生きた女に興味をもてない。

 

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異性と向きあえない主人公と、世間知らずのヒロインは、

昭和のラブコメ風にゆつくりと、心をかよわせてゆく。

 

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当方、ラブコメ漫画に感情移入するのはむつかしい年齢だが、

昭和生れとして、この二人は応援したくなる。

袖なしのチュニックで、なにげなく両腕をあげる礼弥。

 

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初回の一コマが、本作の象徴になつた。

書店では、表紙買いの客が続出したとか。

どれほど無邪気だとしても、思春期の娘は、

第二次性徴を人目にさらすことに慎重なもの。

でも、ゾンビですから。

発毛しないし。

ここに、二十一世紀最凶ヒロインが誕生!

 

 

 

 

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ゾンビの能力をいかせば、多彩なアクションが可能だが、

作者は戦闘の描写に熱心でない。

ゾンビの体より、心を描きたいから。

 

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手前が「わんこ」こと、左王子蘭子(さおうじ・らんこ)。

チヒロの幼なじみで、一つ上。

なぜラブコメの主人公は、かならず近所に都合のよい相手がいるのか?

それはともかく、型どおりの筋書きに心やすらぐ。

 

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火花をちらす、生者と死者。

恋敵が不死身だからつて、負けられない!

 

 

 

 

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礼弥の父・団一郎は、誕生日に裸の記念写真をとるなど、

病的なほど娘に執着する、名門・散華家の当主。

こんな親のもとで育つて、グレなかつただけで偉い。

挙句の果て、あやまつて我が子を転落死させる。

 

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バニーガールの衣装は、メイド長に「おしおき」で着せられたもの。

独裁者にはじめて刃をむける、本作序盤の名場面。

ここでも堂々ワキ見せ!

礼弥のまつすぐさが、読むものの胸をつらぬく。

 

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特殊医療人類学者(ゾンビの専門家)も、呆然自失。

 

 

 

 

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チヒロの妹・降谷萌路(ふるや・めろ)、十二歳。

家はお寺なので、愛読書は般若心経。

『みなみけ』の三女・南千秋を忠実になぞりすぎた感もあるが、

あちらは三姉妹なのに対し、こちらは二人兄妹。

「チアキがもしボクの妹だつたら……」。

つまり全国の妹ファン待望のキャラだ!

『さんかれあ』から、目を離せそうにない。





さんかれあ(1) (少年マガジンコミックス)さんかれあ(1) (少年マガジンコミックス)
(2010/07/16)
はっとり みつる

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