ブレーキ

『ロング・グッドバイ』(アメリカ映画 1973年) 主演:エリオット・グールド

 

フェルディナント・フォン・シーラッハの短篇集『犯罪』(東京創元社)をよんだ。

ベルリンで刑事事件弁護士として働いた人で、

自分がかかわつた事例に題材をえて書いたらしい。

三面記事ネタに、クロウトの香辛料をふりかけた塩梅で、

各国で売れたのはよくわかる。

 

 

 

 

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ニーナ・ヴァン・パラント

 

買春の対象である、女子大生を惨殺した容疑で裁判にかけられた、

著名な実業家を弁護する一篇、「サマータイム」がおもしろい。

刑事事件とはなにか。

警察の仕事は、偶然がないことを前提にする。

證拠物件の検討、調書の作成、目撃者の事情聴取。

デスクワークが捜査の95%を占める。

たとえば、警官の目の前で血塗られたナイフをにぎり、

死体にかがみこむ不審者。

または、劇的な自白の場面。

小説家や脚本家の空想みたいにカタはつかない。

自明とおもわれることも推測の域をでない。

対する弁護人は、證拠の山に穴をみつける。

あれも偶然、これも偶然と。

 

 

 

 

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ある警官がある裁判官に、

弁護人は正義という車のブレーキでしかないといったことがある。

その裁判官は、ブレーキがなければ車は役に立たないと答えたという。

刑事裁判は、この力の綱引きのなかではじめて機能するのだ。

 

ドイツ的な比喩だこと。

死刑制度の是非を論じたとき、社会の構造は理解されてないとおもつた。

正義の女神は、舌が二枚あるのにね!

アドルフ・ヒトラーは厳罰をこのみ、ユダヤ人などの粛清をのぞいても、

約四万人に死刑宣告の大盤ぶるまいをしたが、

暴走がおわつた1949年、ドイツは死刑の廃止をさだめる。





犯罪犯罪
(2011/06/11)
フェルディナント・フォン・シーラッハ

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テーマ : 犯罪
ジャンル : 政治・経済

タグ: 刑罰 

ココロとカラダ

 

よれよれのクーポン券。

ここひと月以上、週に三度つかつてるから当然か。

640円のセットが、その都度500円に。

アイスコーヒーをずずずと吸引する。

胃袋を鶏肉とジャガイモと覚醒剤でみたした。

昨日のささやかな冒険をおもいだす。

 

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『ハンナ』(アメリカ映画 2011年)

 

朝の新宿ピカデリー。

異彩を放ちすぎ、映画をこなごなに破壊するシアーシャ・ローナン。

 

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たかみち『TAKAMICHI SUMMER WORKS』(茜新社)

 

昼は自宅で、紀伊國屋書店Forestでえた戦利品を。

神より世界をうつくしく作りだす、たかみち先生。

 

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はっとりみつる『さんかれあ』第一巻(講談社)

 

夜も中野ブロードウェイで古本をあさる。

残暑の太陽でかがやくワキの下、散華礼弥(さんか・れあ)。

午後の仕事がはじまるまで、ロディアのノートパッドにボールペンをはしらせる。

睡眠をけづつても、書かねばなるまい。

美少女たちが、オレの文章を必要としている。

それは使命だ。

 

 

 

職場の椅子にもどつた途端、午前中のしやつくりが再発。

バカみたいに仕事をおしつけられ、体が悲鳴をあげているのは承知だ。

でも今回は、ゴーストが囁いている。

「やばいぞ」と。

いつもありがとう、わが心よ。

ただ対処の術はないんだ。

勤務がおわるまで、奇声はやまなかつた。

横隔膜が破れなかつただけで良しとするか。

 

 

 

 

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松屋で新メニュー「ラー油・カクテキキムチ牛めし」(420円)を食す。

牛肉とラー油のくどさを、シャキシャキのネギとカクテキが中和する。

前の「角切りステーキ定食」(690円)も、

ガーリックソースが食い気を強引にそそる傑作だつた。

つかれた男の胃袋を、よくよく理解している店だ。

 

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よろけながら帰宅したころ、しやつくりがぶり返していた。

寄り道して買つた『さんかれあ』四巻をひらく。

夏祭りにでかけたゾンビっ娘が、浴衣姿を披露する。

さて皆さん、オチはよめたかな?

痩躯もあらわに裾のはだけた礼弥の足もとには、「第5巻に続く」。

息をとめページをめくる、ゾンビ男のステータスは回復ずみ。


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the brilliant green『そのスピードで』

 

そのスピードで

 

the brilliant greenのアルバム『TERRA2001』収録曲

 

作詞:川瀬智子

作曲:奥田俊作

発行:ソニーレコード 1999年

 

十二年前の曲を売る気はさらさらない癖に、

ヒマなレコード屋がユーチューブから動画を削除したので、

こちらのサイトなどでお楽しみください。

 

 

 

 

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泥だらけの靴蹴っとばした 湿った部屋の中

小さな物語を失くした夜 魔法にかけられた

一つの存在、一人の天使 私に手を振っていた

凍えた体を暖めてくれる甘いチョコレート

 

日本家屋で、よごれた靴を蹴りとばす場面は想像しづらい。

たとえばロンドンの下宿?

川瀬智子の言葉と、ブリグリの音は、聞くものを異境にはこぶ。

外は寒かつたらしい。

でもガタガタふるえたりしない。

彼女が弱音をはくわけない。

ホットチョコレートを飲みほし、ため息をつく。

 

青白い涙を月並みの言葉で飾って浮かべて

 

泣き言は、いつだつて月並み。

やせつぽちの歌い手は多分、かなしくて孤独だけど、

ハードボイルドに靴を痛めつけ、華奢な拳で鏡をたたきわる。

 

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ウィキペディアによると、この歌詞は飛行機の客席から、

主翼で反射する月光をながめつつ綴られた。

下界のしがらみを拒絶する強さがある。

 

急いでランプを吹き消そう 限りあるこの世界に身を委ねて

鏡の中に私がいる

 

有限なる憂き世を飛びたち、ここでない、どこかへ。

 

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明瞭ではないが、「そのスピード」とは、光が伝播する速さ。

光速すら、無限には程遠い。

でもボクらは、それをめざす。

 

 

 

 

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エドモンド・レイトン『騎士号授与』(1901年)

 

曲とかかわりないが、当ブログが最後に題名をかえたのは、

おととし九月末のこと。

 

イロイロあった週末のあとの月曜日、

金曜に書いたこの記事を読みかえしていたら、絶望しました。

 

年齢が半分以下の女の子が、光の速度で駆けているのに、

自分はまるで追いつけてないことに気づいたから。

それどころか、同じ場所でドタバタと足踏みしているだけ。

 

しかし、衝動的にブログを抹消するのは思い留まり、

タイトルを変えて、仕切り直すことにしました。

「そのスピードで」は、the brilliant greenの曲名からとっています。

 

コメント欄で弱音をはいていた。

言及された「女の子」、つまり岩渕真奈は、年齢こそ半分をこえたが、

その歩みは業績予想をはるかに上回り、世界一になつた。

瞬くうち、この星を七周半。

いまも絶望したままだけど、でも笑えてくる。





TERRA2001TERRA2001
(2000/10/01)
the brilliant green

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ヘスス・スアレス『名将への挑戦状』

ジョゼップ・グアルディオラ

 

名将への挑戦状 世界のサッカー監督論

 

著者:ヘスス・スアレス 小宮良之

発行:東邦出版 2011年

 

 

 

ウルグアイ出身のサッカージャーナリストによる本。

この競技に彼は、藝術性・創造性・即興性・娯楽性をもとめる。

のつけから疑問を呈したい。

サッカーは本当に藝術になりうるか?

球蹴り遊びの「藝術性」を擁護するものは、掃いて捨てるほどいるが、

そのうち幾人が、文学・演劇・映画・美術・建築・音楽などに精通するだろう?

たとえば「うつくしい未亡人」という言葉は、世界中でわけなく通ずる。

でも「うつくしいサッカー」と口にするのは恥しい。

もし假に、サッカーが藝術だとする。

なら野球やバレーボールや相撲やマラソンも藝術なのか?

 

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第二章は、イングランド代表監督ファビオ・カペッロをとりあげる。

十八ページを費やし、このイタリア人が罵倒される。

異様な本だ。

いわくカペッロは、ローマ帝国の兇悪な独裁者そのもの。

サッカーの美の破壊者。

くわえて冷酷で、ズルがしこい。

2007年1月、レアル・マドリードを指揮したころの話。

デポルティーボに2点差をつけられた17節の58分、

カペッロは当てつけがましくロナウドを投ずる。

試合後の会見で、太めのブラジル人に敗戦の責をなすりつけた。

暴力と陰謀の世界では、手下を生贄にささげるなど日常茶飯事だ。

だが著者スアレスは、ジョゼップ・グアルディオラがローマ時代、

カペッロから守備やショートカウンターの戦術を学んだことも、公平にしるす。

この独裁者が藝術愛好家で、ゴヤの絵を愛することも。

本書はキレイゴトだけでなく、矛盾から目をそむけない。

 

 

 

 

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アスレティック・ビルバオ監督、マルセロ・ビエルサ。

攻撃サッカーの狂信者。

南ア大会のグループHといえば、スペインより、ビエルサのチリだ。

学者然とした風貌ながら、ロッカールームでこんな話もする。

 

――街中でケンカがあると、二種類の男がいます。

流血をみて、ひるむもの。

血に興奮し、相手が死ぬまで殴りつづけるもの。

さて。

あなたがたが向う場所は、すでに血の匂いがしますね……。

 

攻撃とは暴力であり、狂気でもある。

 

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元バイエルン・ミュンヘン監督、ルイ・ファン・ハール。

練習場に無線周波数装置をもちこみ、選手の位置取りを修正する戦術マニア。

厳格に規律をおしつけ、リバウド、リケルメ、トーニ、ファン・ボメルなど、

天才肌の選手とことごとく対立しては、放逐する。

モダンフットボールの権化。

そんなファン・ハール先生は、本書によると九年も体育教師でメシを食つていたらしい。

 

若者が大人になるには、一筋縄でいくものではない。

そのプロセスを指導者は見守る必要がある。

まずは自分自身に向き合わせ、そこで対話を持ち、

さらに周りとの絆を作っていくことが大切なのだ。

 

坂本金八みたいなことを言う。

スター選手に嫌われるが、多くの若者と元若者から慕われる。

無私の愛があるから。

悪童クライファートの、恩師への謝辞にホロリとした。

 

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元インテル監督、ラファエル・ベニテス。

彼もまた体育教師の免許をもつ。

分析システムのAMISCOを駆使し、動きを矯正する。

バレンシアの練習場で著者は、ベニテスがスローインからの攻撃練習を、

まつたく同じ形で六回くりかえし、アイマールらを呆れさせるのを見たとか。

ファン・ハール先生に似てるかな。

ところでパコ・アジェスタランなる人物が、彼の成功の陰にいる。

欧州最高のフィジカルトレーナーは、各チーム選手の肉体を鍛え、

カントクが彼らを限界まで走らせ、しかし2007年にパコが去り、

のこされたリヴァプールとラファ監督は低迷した。

ベニテスといえば、05年のチャンピオンズリーグ決勝・ACミラン戦。

ハーフタイム。

選手を駒として動かす棋士が、戦術ボードの駒の数をまちがえた。

たしか佐々木則夫もそんなヘマをして笑われたつけ。

羽生善治なら、発狂してもそんな失態はみせないが、サッカーならありうる。

一手うつたび、おのれの首がしまる地獄。

窒息の果てに、栄光があることを夢みて。

 

 

 

 

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それにしても批判はむなしい。

暴君を、暴言の隕石群が襲うのだけれど。

 

――カペッロは96-97シーズン、あろうことかレドンドを放出しようとした。

結局、移籍がまとまらず残留した司令塔が、優勝の原動力になる。

このイタリア人監督の見る目のなさは悲惨なほどだ!

 

ふむ、想定外の陣容でも、手駒をつかいきる懐の深さを称えるべきでは?

 

――選手をロボットの様にあつかうカペッロに、リーダーの資格はない。

 

でも彼は、中心選手をおだてるのがうまい。

リーダー格の数名を手なづけ、チームにピラミッド型の階層を築く。

誰もができることではない。

 

――カペッロの戦術は、点取り屋に頼るだけで、単純すぎる。

 

ファン・バステン、シュケル、バティストゥータ、トレゼゲ、ファン・ニステルローイ。

獰猛なストライカーたちをコキ使つただけでも、立派ではないか?

 

批判すればするほど、カペッロの偉大さが浮彫りになる。

 

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FCバルセロナに勝点7まで離されたころ、著者はジョゼ・モウリーニョに声をかけた。

 

――ミステル、あなたはとても孤独にみえる。あまりにも孤独に。

 

モウリーニョは肩を三度たたき、バスにのつた。

 

なにを血迷っているのか、そう言われるかもしれないが、

彼は私の肩を杖にしたように思えた。

なにかを支えにしなければ彼は倒れそうだった。

誰かが彼の肩を抱くべきなのだろうが、もはや彼はそれを拒むだろう。

それだけ頂点を目指す重圧は、計り知れないということか。

 

昨日まで「名将」と祀りあげられていたのが、いつしか道化師になり、

気づいたときは負け犬として、帝国から石もて追われる。

汚辱の世界で、大義に殉じるバカはいない。

藝術的なサッカー、うつくしいサッカー、攻撃サッカー、クライフ主義……。

なんと名づけようが同じこと。





名将への挑戦状 ~世界のサッカー監督論~名将への挑戦状 ~世界のサッカー監督論~
(2011/08/06)
ヘスス・スアレス、小宮 良之 他

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テーマ : サッカー
ジャンル : スポーツ

ゲームは裏切らない

『不如帰』(アイレム)

 

先週末は『メカニック』、けふは『シャンハイ』。

毎週劇場にかよつてるけど、よその映画ブログを批判しすぎたせいか、

なにも映画について書けなくなつた。

 

「ジェイソン・ステイサムがカッコよかつたです」

「魔都上海がよく描けてました」

 

「え? あんだけ言つといて、それしか書けないの?」

 

うん、まあ、たしかに。

 

 

 

しかたないので、3DSに引つ越した『コトバシる』(ナムコ)であそぶ。

ボボボボボボボボボボボン!

肌寒い、雨の夜。

ナムコはいつだつて、遊びをクリエイトしてくれる。

 

ピカチュウしか知らないけど、『スーパーポケモンスクランブル』(ポケモン)も買つた。

なかじマダオ師匠が「ヤバイ」とか「すごい」とか、

ツイッターでべた褒めすると、安易にお供してしまう。

そもそもブログをはじめたのも、マダオさんの影響。

ボクより六つ上で、二児の父で、ゲームとアニメにまみれ暮していて、

あれだけおもしろいブログを書けるなら、オレでも余裕だろ。

実際は、死ぬほど大変だつた。

いや、まあ、たしかに。

ポケスクはおもしろいですけど。

 

 

 

 

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来月二十二日は、『閃乱カグラ』(マーベラスエンターテイメント)が発売される。

胸が立体視でぶるんぶるん揺れるらしい。

女性の心を大切にするボクにしたら、どうでもよいが。

 

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ホント、どうでもよい。

 

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スマステで紹介された、『NEWラブプラス』(コナミデジタルエンタテインメント)。

ジャイロセンサーで、いろんな角度からカノジョを観察できる。

あの角度から、この角度から。

いや、別に、角度とか関心ないし。

ゲーム機を傾けたからつて、ゲームがおもしろくなる訳ぢやないし。

 

 

 

気が滅入ると、なにも書けなくなる。

藁にすがるように、おのれの原点をおもいだす。

多分それは、子どものころ立ち読みした漫画雑誌とゲーム雑誌。

ゲーム雑誌は紐で綴じてあるから、すべて外し隅々まで目をとおした。

最悪の客だつたなあ。

母がゲームに理解がなく、あまり遊ばせてもらえず、

そもそもボク自身ゲーマーではなかつたけれど、

ゲームにまつわるアレやコレに、ひたすら興味をそそられた。

いまもずつと、それを追いかけてる。

 

 

 

それつてなに?

うん、まだ、わからない。

陳腐きわまる言い方をすれば、探求する行為自体がゲームで、

それゆえゲームは、決してボクを裏切らない。

つまりブログ『そのスピードで』は、ひろい意味でゲームブログなのさ!




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テーマ : ゲーム
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瀬口たかひろ『ゆりキャン ~ゆりかのキャンパスライフ~』

 

ゆりキャン ~ゆりかのキャンパスライフ~

 

作画:瀬口たかひろ

原作:原田重光

掲載誌:『ヤングアニマル』(白泉社)2010年10号~

[単行本は「ジェッツコミックス」として、第一巻まで刊行]

 

 

 

石田純一が泣いて逃げだしそうなセリフを吐くのは、

名門女子大二年生のゆりか。

でもなにを隠そう、彼女はノンケ。

堂々たる百合宣言の裏には、所以がある。

 

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ある日いきなり、父の会社が倒産。

セレブのゆりかは、履歴書の書き方もわからない。

 

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甲斐性なしの娘に、父は「スケコマシになれ」と助言する。

美人なのに色気ゼロ、男にまるでモテないので、

当座は女に食わせてもらうしかない!

つまり『ゆりキャン』は、金銭目的の百合をえがく。

この流派の非現実性を逆手にとる、破壊的なコメディだ。

 

 

 

 

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白泉女子大学の、ゆりゆりしい授業風景。

ボクは、とある女子大の一年生にすこし関りがあるけれど、

こんな日常をおくつているなら心配だ。

あのコは、やたら女にモテるから……。

 

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玉の輿をねらい、医学生との合コンに参加するも、むらがるのは女ばかり。

美人なのに、「男として本能的にまったくそそられない」から。

あれ、それつて瀬口たかひろの作風とおなじ。

うまいのに、全然エロくない。

2011年という百合時代に、性愛をどう描くべきかという、

緊急かつ重大なテーマにとりくむ漫画だ。

百合なんてくだらない。

でも、避けてとおれない。

 

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ヤクザの娘で、ばりばりのヤンキーでもある翔子。

彼女もあつさりコマされる。

寮の騒音被害をとめるために。

学内の野草をつんで飢えをしのぐ、生活力皆無のゆりかだが、

ダメ人間ゆえに、色恋沙汰では抜群の度胸をみせる。

あらゆる花が散される。

「女の敵は女」つて、こんな意味だつたのか。

 

 

 

 

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沙織は、小学校以来の幼なじみ。

物語では「正妻」あつかい。

「別にわたしは百合とかじゃないですけど」が口癖だが……

 

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……恥しい百合ポエムを綴つてきたボクものけぞる様な、

壮大な百合哲学の体系をうちたてる。

『ゆりキャン』は、信者の幻想を粉々にうちくだく爆弾だが、

どつこい百合思想は、いまが盛りと咲きほこる。

版図を拡げつづける帝国の勢力に、恐れおののいた。





ゆりキャン 1 (ジェッツコミックス)ゆりキャン 1 (ジェッツコミックス)
(2011/07/29)
不明

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ブログ『海と空と花』

 「Summer !!!」(2011年7月23日)

 

今宵は趣向をかえ、お気にいりのブログを紹介したい。

空花さんの『海と空と花』

蒼穹のもと、波に洗われる、ふたつの百合。

三拍子そろつた空花的空間。

彼女の写真と言葉があれば、ボクのコメントなんて蛇足だ。

 

 

 

 

 

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 「corner」(2010年12月28日)

 

静かに青くそこに在りたい

 

 

横須賀美術館だろう。

あかるい冬の海。

三浦半島にあるだけで、建物は翠玉の様にかがやく。

美術館のなかでも絶景をのがさない、空花さんのGRD。

どれだけ美に貪欲なのか?

 

 

 

 

 

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 「かそけき秋」(2010年11月18日)

 

見渡せば花も紅葉もなかりけり

浦の苫屋の秋の夕暮れ

 

藤原定家

 

定家の歌を分析していて、興がひかれる。

一気にひろげた画面を、「なかりけり」で大胆に打ち消す。

虚無の風景にぽつんと置かれた、浦の苫屋。

その寂しさがたまらない。

……なるほど。

批評にこそ、当人の本質があらわれる。

『海と空と花』を分析する鍵を手にいれた。

 

 

 

 

 

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「クロス」(2011年5月20日)

 

雨が降るごとに

深まる緑と

木漏れ日の万華鏡

 

幾種類もの感情が交叉する

初夏

 

箱根湯本で。

『ゼルダの伝説』のダンジョンみたいで興奮する。

「海と空と花」の前二つは、すでに当ブログの読者に紹介したが、

こまつたことにボクは「花」にまるで無案内。

でも「緑」は好きかな。

海と空と花と、緑。

相模国。

日常に山水がある、贅沢な国。

「木漏れ日の万華鏡」、「交叉する感情」。

詩的だけど、眺めそのままでもある。

空花さんは、複雑な風景をシンプルに切りとる。

ゲージュツぶらない。

 

 

 

 

 

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「線路脇」(2011年6月19日)

 

もしあなたを一瞬でも癒せたのなら

 

雨に打たれて

濡れて

最期の淡い水色を滲ませてから

色褪せ

朽ち果ててしまっていい

 

あなたはすぐにあたしを忘れて

振り向きもせず

足早にこの駅から立ち去っていくの

 

あたしは

線路脇のかなしい紫陽花

 

それが宿命

 

原宿駅の「宮廷ホーム」。

美の狩人は、名のある景色に、おのが心をみいだす。

 

 

 

 

 

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「問い」(2011年3月19日)

 

そして今日も

よく眠れずに

おかしな夢を見た

 

小さなシアターにいると

8年も前につきあっていた人がスクリーンにあらわれて

「元気か?」と私に問う

 

私は言葉に詰まる

嘘をつくのが下手なのだ

 

横浜みなとみらいのクイーンズスクエア。

彼女の最愛の街だ。

幼いころ住んでいたボクも、多分そう。

海と空と花と緑と、闇。

アトリウムが、ゴシック教会にみえる。

モノクロームの告白。

 

 

 

 

 

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「小さな光」(2011年2月15日)

 

そういえば子供の頃

海の近くに住むとか

猫と暮らすとか

そんな小さな夢をもっていたっけ

 

手に入ると

どうして夢はその光を失ってしまうんだろう。

 

そして

どうして大人になると

「あなたの夢は何?」

って聴かれなくなるんだろう。

 

そんなのってつまんないよ。

 

ひたすら、闇。

ほのかな光は掻き消されそう。

大胆不敵な虚無の風景。

野暮と知りつつ、さつきの鍵で批評するなら。

 

 

 

 

 

「姉」(2011年1月17日)

 

(略)

でも、私は知っている。

本当に何かあったら、必ず私のことを助けに来るだろう、と。

そして、私も必ず彼女に助けを求めるだろう、と。

そんな姉妹関係で良い、と思っている。

かわいげのない妹かもしれないけれど。

 

空花さんは、随筆もすぐれる。

ぜひ全文読んでほしい。

優秀で、支配したがる姉。

距離をおきたい、のんびり屋の私。

でも、ふたりしか分らないつながりがある。

……姉妹百合?

なんてボクの悪趣味はともかく、例の天災を予見した様な文章だ。

めつたに陽のあたらぬ心のどこかで、ちいさな花をそだてる。

『海と空と花』をひらくたび、そんなささやかな幸福を感じる。




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コモン『ザ・ライト』

 

ザ・ライト

The Light

 

コモン(Common)のアルバム

『ライク・ウォーター・フォー・チョコレイト(Like Water for Chocolate)』収録曲

 

発行:アメリカ 2000年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に こんな愛が本当にあるなんて

I never knew a luh, luh-luh, a love like this

 

わけもわからず オレはこの手紙を書いてる

Gotta be somethin for me to write this

 

 

 

 

どこかの野郎に傷つけられたんだろ

I know your heart is weathered by what studs did to you

 

でも連中を責められない オレも似た様なもの

I ain't gon' assault em cause I probably did it too

 

キミはおしえてくれた 感情とはなにか

Because of you, feelings I handle with care

 

ただの光ぢやない 目が眩むほどの閃光

Some niggaz recognize the light but they can't handle the glare

 

オレは揃いのシャツを着るバカとはちがう

You know I ain't the type to walk around with matchin shirts

 

でも足並みを揃えるくらいはするさ

If relationship is effort I will match your work

 

 

 

 

「売女」どころか 「カノジョ」とも呼びたくない

I never call you my bitch or even my boo

 

安つぽい言葉は キミにふさわしくない

There's so much in a name and so much more in you

 

理解しがたい 女と男のつながり

Few understand the union of woman and man

 

セックスの興奮が 目的地になりがち

And sex and a tingle is where they assume that it land

 

一夜かぎりでなく キミのため この空にオレは書く

But that's fly by night for you in the sky I write

 

シカゴの冷たい月の下 キミという光のため

For in this cold Chi night's moon, you my light

 

 

 

 

 

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ボクはヒップホップのよい聞き手ではないですが、

コモンは声が好きで自然にたのしめます。

ビデオに出ている女性は、当時交際していたエリカ・バドゥかな。

 

歌詞にひねったところはなく、恋人への率直な思いをつたえる曲です。

ワルぶって「ビッチ」と連呼する風潮を嫌うコモンの、

もっと女性に敬意を払うべき、という主張が感じられます。

まあ、色男のスケコマシのテクにも思えるのですが(笑)。

 

それにしても、J・ディラ(2006年に急死)によるトラックが見事。

イヤフォンで聞くと、ふわふわした音像に夕焼けの空を連想します。

男と女、ふたりきりの世界ですね。

 

原詞は海外のサイトを参考にしましたが、すこし変えました。

さすがにヒップホップの歌詞を聞きとる自信はないけれど、

うまく訳せないならネイティヴも無視、それが「あいまい訳詞クラブ」です!

 

 

 

 

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あなたも気軽にアーティスト気分!

「あいまい訳詞クラブ」は会員募集中です。

 

『RISING STEEL』のバーンズさん

 

『子育て 時々 映画』のマミイさん

 

『海と空と花』の空花さん

 

『THE KING OF FOOLS』のけー坊さん

 

『映画鑑賞の記録』のmiriさん

 

……以上の方々の訳詞(訳詩)もお楽しみください!





Like Water for ChocolateLike Water for Chocolate
(2000/03/28)
Common

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和製アメリが本家に挑む!

 

『さんかく』(日本映画・2010年)の一幕。

田畑智子が自分のふるまいを弁解する。

「でもなんか『アメリ』みたいぢやない? ねえ、『アメリ』つて映画みた?」

 

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親友の矢沢心は苦笑い。

「みたけど……『アメリ』つて……」

 

《注意》

以下の文章では、『さんかく』と『アメリ』について、

物語の核心にふれる記述があります。

 

 

 

 

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フローラ・ギエ

 

では、本家『アメリ』(フランス映画・2001年)を復習しませう。

眼光するどいこの少女は、まだ六歳のアメリ・プーラン。

屋根にのぼり、意地悪な隣人に制裁をくわえる。

 

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サッカー中継で決定的場面をむかえる直前、コードを引き抜く。

ゴールがみれずに発狂しかける、隣りのオジサン。

 

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オドレイ・トトゥ

 

二十三歳のアメリは、心が大人になれてない。

使用人をいじめる、食料品店のコリニョンの部屋に忍びこみ、

歯磨き粉と靴クリームをすりかえる。

 

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ウルバン・カンセリエ

 

惨劇。

ボクは洗顔フォームで歯を磨いたことがあるから、すこしわかる。

 

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友人のフライトアテンダントに、父が大切にするドワーフ人形をあづけ、

まるで人形が世界を旅するかの様に、記念写真を撮らせる。

無気力な父に喝をいれるため。

さすがは映画の国フランス、イタズラも洗練されてる!

 

 

 

 

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さて、日本にもどりまして。

瞳の大きさなら、オドレイ・トトゥに負けてない。

自分をフッた男の、アパートのトイレに突撃。

ジョロジョロ音がしている。

 

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高岡蒼甫

 

和製アメリも、家宅侵入が得意技。

元カレが不在の隙に、気づかれない程度に、

冷蔵庫の中身をいれかえ、掃除洗濯をすます。

ややアイデア不足ながら、田畑も健闘していると言えよう。

ついでにウチもやつてほしい。

 

 

 

 

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モーリス・ベニシュー

 

アメリのおかげで、若き日の記憶をとりもどしたブルトドー氏。

コニャックの香りをたのしみつつ、感慨にひたる。

 

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すつとぼける真犯人。

でも「アメリは突然、世界と調和がとれた」とかたられる。

 

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マシュー・カソヴィッツとクロチルド・モレ

 

先輩ジーナが、アメリの恋人候補に抜き打ちテストをだす。

「ウチの家訓なの。ことわざを知る者に悪人はいない」

大好きな場面だ。

小さいころ、ことわざの本を愛読していたのでね。

善人になれたかどうかは、ともかく。

 

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壁に耳あり障子にアメリ。

彼女のイタズラは、天使みたい。

世界を調和にみちびく。

 

 

 

 

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旗色が悪くなつてきたが、ふたたび日本です。

もし『アメリ』に嘘があるとしたら、それは誰も黒髪の天使に反撃しないこと。

世の中そんなに甘くない。

 

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元カレがしかけたビデオカメラに、犯行の一部始終を録画される。

 

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證拠をにぎられ、後がなくなる。

「やだやだやだやだやだ、絶対別れない!」

調和というより、泥沼。

 

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走る車に追いすがる。

抱腹絶倒の映画だが、このあたりから、劇場の笑い声が引き攣りだした。

 

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深夜の投石。

ヤクザかよ。

ただしこれは濡れ衣と、のちに判明。

 

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ついに警察の御厄介に。

また『アメリ』に存在しないものが登場した。

国家権力。

父が元軍医つてだけかな。

 

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さあ、いよいよ最終手段だ。

お風呂でどうこうと、自殺をほのめかす。

つれない宮崎あおいのダンナも青ざめる。

 

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自宅の風呂どころか、すぐ下にいたというオチ。

「お前、マジふざけんなよ!」

「心配……してくれたんだ……」

 

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天使というより、ホラー映画。

散々ネタバレしておいてなんだが、結末はまたのお楽しみ。

 

 

 

 

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右が小野恵令奈

 

田舎にかえつて暮しはじめる、田畑智子。

騒動の火種になつた妹と、なかよくゴミをだす。

天使には程遠いけど、凛としてうつくしい。

大和撫子は、純情ぶる必要はない。

調和なんて、はじめから取れているから。








今回は、「ブログ DE ロードショー」のリクエスト企画です。

変な記事を書いたのは、投票で二連敗した腹いせではありません。


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ファミリー劇場

 

エドゥアール・マネ『鉄道』(1873年)

 

親子とおもわせるが、そうではない。

片やお気にいりのモデル、ヴィクトリーヌ・ムーラン。

右は、マネの隣家の娘らしい。

背景にしては目だちすぎる鉄道。

わざとらしく右におかれた葡萄の房。

読むつもりのない本。

画家は、鑑賞者の気を散したいのか?

心安らかなのは、腕のなかで眠る犬だけ。

「なんでも描くぞ!」が、印象派が主導した藝術革命だが、

裏腹に、「なにを描いたらよいの?」という弱みもある。

おそらくマネが描きたかつたのは、青い色。

ムーランのドレスは、現物はあざやかな青で、

少女の腰のリボンとするどく共鳴する。

白無垢のドレスは、本のページの縁語。

書きはじめたばかりの物語。

併走する、「色彩」という暴走機関車。

 

 

 

 

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クロード・モネ『日傘の女性、モネ夫人と息子』(1875年)

 

御安心あれ、こちらは画家の妻と息子です。

あらあらしい筆触。

元祖スナップ写真だ。

夫によばれ、ふりかえる。

「あらあなた、そんなところにいらしたの」

おだやかなアルジャントゥイユの日々。

……んなわけない。

写メならともかく、画材一式ならべて「盗撮」はできない。

それに息子ジャンはもうすぐ八歳なのに、ちいさすぎないか。

どこか作為的な家族への思いが、背景に融けてゆく。

それでもこの青は、たとえ様もなくうつくしい。

 

 

 

 

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ポール・セザンヌ『『レヴェヌマン』紙を読む画家の父』(1866年)

 

セザンヌの良さつてのが、わからない。

ただの絵なのに、リクツつぽく感じる。

画家の父ルイ=オーギュストが手にする『レヴェヌマン』紙は、

かれが実際に贔屓にする新聞ではない。

二十七歳の息子は、あとで勝手に紙名を描きかえた。

前衛藝術に理解をしめさない、カタブツの実業家の父に、

あえて、自分を擁護した急進派の新聞をもたせる皮肉。

だからなに、てなもんだ。

このまだるつこしさが、セザンヌらしさかな。

ドガ展でも感じたが、父の肖像画は、画家の本質を露出させる。

 

 

 

 

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ジョルジュ・スーラ『ノルマンディのポール=アン=ベッサンの海景』(1888年)

 

スーラの清潔感がすきだ。

色彩理論を研究して編みあげた点描画法は、それこそリクツの産物だが、

風の様にやわらかで、すずしげで、マジメな人柄までつたわる。

ちなみにかれは、ジフテリアを患い三十一歳で死んだ。

正式な結婚もしていない。

ラファエロしかり、松本竣介しかり、

三十代で世を去つた画家の作品は、清らかにみえる。

生活の真の苦労をしらず、藝術のことだけ考えていたのだろう。

もしスーラが、あと十年二十年と生きていたら、

味わいぶかい家族の肖像を、点描画法で描いたろうか。

想像できない。

革命の季節がすぎ、色彩のむこうに、たしかな物は見えなくなつた。








国立新美術館「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」をもとに書きました。

会期は九月五日(月)まで。


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ボブ・ウッドワード『オバマの戦争』

 

オバマの戦争

Obama’s Wars

 

著者:ボブ・ウッドワード

訳者:伏見威蕃

発行:日本経済新聞社 2011年

原書発行:2010年

 

 

 

バラク・オバマに従軍経験はない。

軍事への関心も乏しい。

だからつて、司令官の資質がないとは言えない。

彼は側近からさえ、「感情があるのか?」と疑われている。

逆に周囲の感情を、冷厳に利用する。

そうして政界を這いあがつた、非情な男だ。

本書は、ブッシュから受けついだ戦争に、

オバマがどの様に臨んだか、余すところなく記録する。

 

 

 

 

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デイヴィッド・ペトレイアス陸軍大将(現CIA長官)。

イラク戦争の英雄で、アイゼンハワー以来もつとも尊敬される将軍。

 

ペトレアスは、戦争という概念の定義を一変させた。

反政府活動鎮圧教本を策定して、イラクでそれを実施した。

アメリカは敵を殺しても戦争を終わらせることはできない、

というのが、ペトレアスの第一の卓見だった。

住民を護り、人心を収攬し、ともに生活し、

安定した有能な政府が栄えるように、治安を維持しなければならない。

ペトレアスが模範とする新種の兵士は、ソーシャルワーカー、

都市計画家、人類学者、心理学者になる必要がある。

 

以上の立場から、中央軍司令官として、オバマに対し強硬に、

アフガニスタンへの「四万人増派」を要求した。

大統領選出馬を取り沙汰されるなど、宣伝をこのむ野心家でもある。

有能だが、御しがたい宿将だ。

 

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マイケル・マレン海軍大将。

統合参謀本部議長をつとめる。

制服組の最高位ではあるが、作戦指揮権はなく、

連絡・監督・顧問の役割のみ有する。

目立ちたがりのペトレアスとの間に、憎悪に近いわだかまりがあるのに、

国防長官および大統領に、的確な助言ができなかつた。

いかにも提督カタギで、主力艦の艦橋でふんぞりかえり、

「もつとコーヒーを持つてこい!」と怒鳴るしか能がないらしい。

そもそもコリン・パウエル以来二十年間、

米軍が誇る参謀たちは、脇役に追いやられてきた。

事実上オバマの手には、「四万人増派」しか選択肢がなかつた。

 

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左がアフガニスタン大統領のハーミド・カルザイ。

情報によれば、躁鬱病と診断されている。

薬物治療の影響で、気分はコロコロ変る。

なにかあるたび国務省に電話をかけ、

「国務長官か大統領を出せ」といつては、たらい回しされる。

腐敗したアフガン政府の取り巻き以外、彼を信用する者はいない。

しかし、パキスタンとアフガニスタンの国境地帯には、

政府の統治が行き届かない、部族支配地域がある。

ここにウサーマ・ビン・ラーディンもいる。

逃げるわけにゆかない。

 

 

 

 

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オバマの懐刀、ラーム・エマニュエル大統領首席補佐官(現シカゴ市長)。

『ゴッドファーザー』ファンなのか、気に入らない人間に死んだ魚を送つたことがある。

その攻撃的な気性は恐れられている。

政治には通暁するが、民主党らしく軍隊嫌いで、

軍幹部とホワイトハウスのあいだの断絶を、一層ふかめた。

……アメリカ政府は、戦争で手をひろげる余裕などない。

年間五百億ドルも費やして、ビン・ラーディンを見失うとはどういうことだ!?

このギョロ目で責められたら、将軍閣下もシュンとなり、恨みに思うだろう。

 

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ヒラリー・クリントン国務長官。

ある会議でこう切り出した。

「大統領、あなたが直面しているジレンマは……」。

「we」でなく、他人事の様に「you」という主語をつかう口ぶりが、

大統領の腰巾着たちの癇に障つた。

はげしかつた民主党の予備選挙での敵意が、ホワイトハウスにただよう。

当然バラク・オバマも、和をおもんじる。

だが会議は、突つこんだ議論はおこなわれず、

しらじらしく台本を読む感じですすむ。

「亡霊だ」と、オバマが無表情につぶやく。

真摯に教訓をまもつているはずのに、

やることなすことベトナム戦争の二の舞に。

 

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ロバート・ゲイツ国防長官(現在は退任)。

無口だが世渡り上手で、八人の大統領に仕えた。

ペンタゴンの官僚主義の破壊を目論むが、

それが必要とおもえば、擁護する側に回りそうな現実主義者。

オバマの戦争では、この灰色の男が鍵をにぎる。

軍幹部の忠誠をたもちつつ、大統領の展望にそつて動く。

大量辞任や命令拒否をちらつかす部下をなだめすかし、

アメリカの安全保障に亀裂が走るのを阻止した。

 

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いざというとき、頼りになるのは海兵隊。

ジェイムズ・コンウェイ海兵隊司令官は、

大統領に「長期の国家建設に署名するな」と進言した。

海兵隊員にソーシャルワーカーになれだなんて、ひどい偽善だ。

われわれは、ただの殺し屋だ。

ヤるべきことをヤり、さつさと家に帰る。

それしかない。

写真のジエイムズ・E・カートライト統合参謀本部副議長は、

マレン議長に握りつぶされるも、半分の「二万人増派」案を作成した。

 

 

 

 

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機会費用をかんがえろと、オバマはいう。

蓮舫の言葉をもじるなら、「戦争つて、勝たないとダメなんですか?」。

前任者と比して、革命的転回だ。

増派は「三万人」に抑制された。

 

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若者を戦地に送りこむ一方、スケジュールの前倒しをもとめる。

全面的な反政府活動鎮圧など、夢物語だ。

また、後任の大統領が引きつぐ駐留兵力は、絶対減らす。

この戦略は勿論、再選出馬の日程を意識している。

政治家は戦争に勝てなくても、選挙には勝たないとダメだから。

 

“戦争は地獄”という、有名なアメリカ人の言葉がある。

そして、戦争の犬たちがひとたび放たれると、どこへ連れていかれるかわからない。

 

大統領らしからぬ強い表現に、著者ウッドワードも度肝をぬかれた。

どこまでオバマの手柄かはともかく、彼はどうにか戦争の犬を飼いならし、

ことし五月、憎きビン・ラーディンの首をとつた。

 

 

 

 

『オブジェクティブ』(アメリカ映画 2008年)

 

米軍がベトナムから撤退したとき、オバマは十三歳。

「ベトナムなんて知るか」という世代だ。

こうして歴史は書きかえられてゆくのかと、感慨ぶかい。





オバマの戦争オバマの戦争
(2011/06/18)
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『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』

 

ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D

 

開発:グレッゾ

発売:任天堂 2011年

対応機種:ニンテンドー3DS

 

 

 

世界一マスターソードが似あう女、中川翔子。

 

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任天堂公式サイトで、コピック片手に似顔絵をかきながら、

切々と『時のオカリナ』への思い入れを語る。

中学の休み時間も、こんなだつたのだろう。

「太陽の歌がうらやましか~」とか、

「リンクはきつとマジメなんです」とか言いながら。

オレは一応しょこたんファンだけど、なんかウザい。

ゼルダは、マリオとちがう。

恋人の様なもので、他人に語られたくない。

 

 

 

 

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「コキリの森」にすむサリア。

初恋めいた感情をおぼえたものだ。

十三年ぶりの再会は、ほろ苦い。

こんなに出番がすくなくて、影のうすいキャラだつけ?

「迷いの森」がお気にいりの散歩コースだなんて、変な子とおもつたり。

 

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時オカといえば、愛馬エポナでハイラル平原を駆けぬけるとき、

頬に風を感じた感動を忘れられない。

しかし3DSのウリである立体視でも、思いは蘇らなかつた。

 

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「魂の神殿」で襲いかかる、鎧武者アイアンナック。

このカッコよさは記憶どおりで、しびれた。

弱くて余裕で倒せたけど。

あれ、オレは時オカをクリアしてたのか?

いま以上にドヘタだつたのに。

弟が遊ぶのを後ろから見てたのかなあ。

「巨大邪神像」の掌から見わたす、沙漠の風景が胸につきささる。

いまの自分の世界観に近いのだろう。

 

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廃墟と化したハイラル城の凄まじさも、印象ぶかい。

 

 

 

 

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『時のオカリナ』は、うまく語れない。

中川翔子ですら失敗したのだから、オレには荷が重い。

ただその音楽だけは、決して色褪せないと断言できる。

「妖精の泉」なんて、おとづれるたび涙腺がゆるむ。

戦士の心と体を癒す、ハープの音色。

こちらは空き瓶をふりまわし、必死で金魚すくいをするんだけど。

 

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「エポナの歌」

 

作詞:宮本茂

作曲:近藤浩治

 

エポナ エポナ そばにおいで

二人でいれば 寂しくなんかない

だから エポナ ここにいて

お前だけは 守ってあげる

 

こうしていると思い出す

あの日の夜明け

月が沈み 太陽と

お前が生まれた

 

「ロンロン牧場」の娘マロンがおしえる歌。

脚力にめぐまれるも、あまりに気弱な栗毛の仔馬を、

カントリー調の旋律がやさしく抱きしめる。

この世界には、馬一頭さえ、慈しむ心がある。

 

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宮本茂とその部下たちは、箱庭を完璧につくりこみ、

プレイヤーに隅々まで遊ばせ、音楽まで演奏させる。

清濁併せのみ、なにもかも包みこんだ、

うつくしい世界をつくりだそうとする情熱に、脱帽せざるを得ない。

 

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(2011/06/16)
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汚い話ですが……

『トレインスポッティング』(イギリス映画 1996年)

 

とあるサイトで、便秘になやむ若い女性の質問が目をひいた。

十歳ごろから「コーラック」をのみはじめ、さらに高校の同級生にならい、

ダイエット目的で服用は一日三回にふえる。

いまでは一回三十錠、つまり日ごと九十錠を消費する。

 

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同病相憐れむではないが、ウチのコーラックの箱をあけると、

銀のシートで「5×6」のピンクの小粒が輝いている。

なるほど、これを一息に。

 

薬局でコーラックをまとめ買いするのですが、

店員さんによっては怪訝な顔をされちゃいます。。

短大を出て社会人ですが金銭的に結構きついです。

お米を食べるよりもこちらを飲むのが中心になってるかもしれません。。

 

『OKWave』に投稿された、caochanの質問

 

主食がコーラック。

 

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ユアン・マクレガー

 

質問サイトは、ときに悲愴な私小説の様相を呈する。

心の奥が、曝けだされる。

いくら智恵をしぼろうが、だれもこんな風に書けない。

 

困ったのはそれだけでなく、お尻がゆるくなってしまったみたいで、

気がついたら漏らしてしまって下着やストッキングを汚してしまうので、

常に生理用品をつけないとならないこと。

 

生理中はナプキンが二枚いるわけか。

 

最近のことですが、一番困るのは強くいきむと

腸がお尻の外に出てきちゃうことです。

そのたびにトイレットペーパーをあてがって

指で押し戻してますが、これにはショックでした。

 

ついに脱肛までひきおこす。

でも愚かな女だと、嘲笑をあびせたくない。

肛門科なんて恥しくて行けないと、本人はいう。

たまたまPCを買い、ウェブ上に書かれている下剤の弊害をしり、

おそろしくなつて質問を投稿したらしい。

 

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ケリー・マクドナルド

 

コーラックさん。

なぜあなたは、そこまでして痩せたいの?

 

たしかに一番華やかな時期ですよね。

短大の時付き合っていた男性に、コーラックの買いだめを見られて

下剤でダイエットしていることを見つかり、

反対されたのですがどうしても太りたくなくて続けてました。

結果フラれました。。

 

回答へのお礼コメント

 

本末転倒だが、それゆえ純粋だ。

痩せたいのは、ただひたすら、痩せたいから。

やさしい回答者たちに後押しされ、彼女は病院にいつた。

それでも食後の、掌の三十錠はそのまま。

 

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ロバート・カーライル

 

人間つて、すくえない。

でもその弱さが、いとおしい。


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虚妄の映画ブログ界 ―― KLYと賢者のコメント

『エンジェル ウォーズ』(アメリカ映画 2011年)

 

善意で先月、映画ブログ『LOVE Cinemas 調布』を紹介したところ、

血迷つた管理人のKYにトラックバックを削除されたので、

むこうのリンク先の全ブログに報復として、消された記事のURLを貼りつけた。

深夜のコピペ爆撃。

上空から炎の海をながめつつ、ふとおもう。

ひよつとして、おなじことをKY自身もやつてないか?

トモダチ百人と、一対一で向きあえるものなのか?

 

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ジェナ・マローン、エミリー・ブラウニング、アビー・コーニッシュ

 

焼跡におりたつ。

敵地へ潜入するため。

 

 

索敵殲滅せよ!

 

 

 

 

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『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(アメリカ映画 2011年)

 

『ハリー・ポッター』シリーズは、メガネの魔法使いがウロチョロする話。

KYは記事の冒頭でこう述べる。

 

完璧です。

私が完結編に期待していた全ての要素がそこにはありました。

 

善い魔法使いが悪い魔法使いを、

魔法で懲らしめるという以外の、どんな要素があるのかな?

ともかくKY先生、自ブログにコメントした人間にはきちんと返している。

以下に日時の順でならべる。

 

完璧でした。
私が「ハリー・ポッター」という映画に求めていたもの全てがそこにありました。

 

7月16日0時4分

『カノンな日々』へのコメント

 

「です」を「でした」に変えたあたりに、工夫がみられる。

 

最後の最後に来てようやく期待していたハリポタが観れた感じです。

こういうのが観たかったんだよなぁ。

 

7月16日21時12分

『我想一個人映画美的女人blog』へのコメント

 

「求めていた全て」のフレーズがない稀有な例外で、

KYにしては良心的だが、投稿日時がすごいので引用。

下のコメントとの間隔、わづか三分!

「馬鹿も休み休み言え」という言葉を知らないらしい。

 

全てはこの1本のためだったというぐらいに有終の美を飾った傑作だと思います。

自分がハリポタに求めていた全てがありましたよ。

 

7月16日21時15

『日々“是”精進!』へのコメント

 

KYは「有終の美」つて言い回しも大好き。

 

ここ数作はちょっと…みたいな感じが多かったですが、

最後の最後で私がハリポタに求めていた全てを観ることが出来たように思います。

 

7月16日21時27分

『たいむのひとりごと』へのコメント

 

ちなみに割愛部分も重複多数。

 

ハリポタに期待していたもの全てが揃っていたパーフェクトな作品だったです。

 

7月16日21時40分

『悠雅的生活』へのコメント

 

「完璧」を「パーフェクト」にするなど、語彙の豊かさに感服した。

 

それにしても完全に私がハリポタに欲していた要素が全部揃っていた感じです。

 

7月16日21時55分

『Akira's VOICE』へのコメント

 

今度は「完全」か。

 

とにかくハリポタに期待していた全てが揃っていた感じで

もう有終の美を飾る作品としては大満足♪

 

7月16日22時24分

『とりあえず、コメントです』へのコメント

 

「有終の美」も一文におさまり、KYファンには嬉しいコメント。

 

従ってこの最終回はもう完璧でした。

私がこの映画に求めていた要素の全てが満たされていたと思っています。

 

7月19日23時57分

『迷宮映画館』へのコメント

 

私はあなたのコメントに満たされたよ。

 

私は映画がハリポタの世界の全てなんですが、

魔法合戦も謎解きも全ての面で求めていたものを観られて大満足です。

 

7月28日1時45分

『いやいやえん』へのコメント

 

八日空いたせいか、「魔法合戦」とかまじつて新鮮。

 

おもしろかった~!

もうね私がハリポタに求めてたもの全てがあった!

 

7月28日19時18分

『みすずりんりん放送局』へのコメント

 

……ふう。

読者の皆さん、お疲れさまでした!

 

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レイフ・ファインズ

 

オレはこの件でKYを責めはしない(その資格もない)。

自分には実在する難病の子どもと、その家族を愚弄する「自由」があると、

堂々胸をはる人間なのだから、こんな悪ふざけはカワイイもの。

哀れなのは、怪しい呪文にバカ正直にこたえる連中。

まさに白痴だ。

「2ちゃんねる」では、改変コピペにマジレスするのが一番バカにされる。

 

え、当人が楽しければそれで良いつて?

そうだね、そうかもね。

延々つづく不気味な詠唱にも、意味があるんだろう。

だから彼らは、胡散くさい秘密結社にみえる。

映画ブログ界、それはインターネット上のホグワーツ。

 

 

 

 

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『大鹿村騒動記』(日本映画 2011年)

 

新作『大鹿村騒動記』の公開三日後に、原田芳雄が死んだ。

映画ブログ界は涎をたらし狂喜乱舞!

おいしいネタだから。

同時期にオレは音楽評論家・中村とうようについて書いていたが、

執筆中に彼が自殺したという報道が耳にはいり、

おもしろエッセイの末尾で、その死に触れざるを得なくなつた。

木に竹を接ぐ結果となり、落胆した。

営業妨害で、死者を訴えたいくらいだ。

追悼文を書くのはつらい。

視界は暗闇になり、胃は捩じ切れそうになる。

KYはこんな風に送別の辞をものす。

 

11日舞台挨拶には出席されたものの声が出ず、

石橋蓮司さんにメッセージを読んでもらっている様子はテレビで観ていたが、

よもやそこから僅か数日で逝かれてしまうとは…。

最後の主演作品を心に刻むべく丸の内TOEIに足を運ぶことに。

 

どうも薄ら寒い。

まさかと思つたが、一応しらべてみた。

 

 

 

今日『大鹿村騒動記』を観てきました。

原田さんの最後の芝居を心に刻むために。

 

『ラムの大通り』へのコメント

 

気のせいかこの作品て原田さんのアップが多い気がするんですよね。

彼の色んな表情を心に刻みました。

 

『京の昼寝~♪』へのコメント

 

オレが附言することは何もない。

KYブログの締めの部分から、さらに引用。

 

まさか今日の訃報を予期した訳ではないだろうが、

何だかいくつもの遺影を観ているような気になってしまった。

 

「訃報を予期した」とか書ける、神経の太さを見習いたい。

 

まるで亡くなるのを予期していたかのように原田さんのアップが多いんです。

色んな表情を見せてくれました。

 

『迷宮映画館』へのコメント

 

エンドロールのフリーズ映像、まるで何枚もの遺影を観ているかのようで

思わず涙がこぼれてしまいました。

 

『カノンな日々』へのコメント

 

刻まれたのは、自分のコピペだつた。

ゴールデン街の寵児・原田芳雄の生死に、オレはまるで関心ない。

なのにはじめて喪失感をおぼえた。

原田さんよ、死ぬには良い時期だつたかもな。

こいつらにアンタの芝居をみせたところで、むなしいもの。

 

 

 

 

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『エンジェル ウォーズ』

 

もうウンザリだ。

 

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死肉を喰らう、魂なきゾンビの群れ。

 

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とりあえず一匹トドメを刺した。

 

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でもこの戦いの、出口はみえない。


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