映画『パラダイス・キス』を擁護する

 

ふたたび『パラダイス・キス』をみた。

北川景子の着せかえ人形ぶりは悶絶するほどかわいくて、

アトリエにつどう若者のやりとりに笑い、ショーの場面で涙した。

でも「Yahoo!映画」の評価は2.29。

酷評をくつがえすべく、「擁護する」シリーズ第二弾をうちあげたい。

ランウェイにころがるゴミを蹴ちらし、あの光のさらにむこうへ。

 

今回も、コメント欄での反論は受けつけない。

内容に不服があるなら、自身のブログにしるすこと。

投稿したことを報告してもらえれば、ありがたい

「引用してくれてありがとう」なんて、心ない挨拶も不要だ。

本当に感謝するなら、引用には引用で返してこそ礼儀にかなう。

 

 

 

 

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当ブログの準レギュラー、KLYは四度目の登場。

 

要するに女優・北川景子によってストーリーに深みが出たり、

紫というキャラクターに感情移入が大きくなったりはしません。

それは一重に彼女の演技のせい。

もともと彼女は一本調子な演技しかできないですし、

更に今回はお相手の向井理までも同じく一本調子。

より単調さに拍車がかかるという状況に陥っていました。

 

『LOVE Cinemas 調布』

 

「個人的おススメ度2.5」。

KY氏は視覚に障碍があるのか、いつもなにも見ていない。

 

役作りでは、原作者ファンの方たちの期待を裏切らないように、

原作の絵と自分の体型を近づけることを常に意識していました。

だから撮影期間中、一番苦労したのはダイエットです!

共演者のみなさんも“パラキス・ダイエット”を実行していて、

撮影現場に置いてある差し入れのお菓子などを食べないようにがまんしていました。

誰かが、うっかり食べようとすると「パラキス・ダイエットだよ!」と言って、

止め合っていましたね(笑)。

 

映画プログラム・北川景子のコメント

 

もともと細い北川が食事制限するのは、みじめで苦しかつたろう。

だから信じがたいほど奇麗だし、現場の一体感が銀幕を緊張させる。

美人でスタイル抜群なのに、不器用で、でもがんばり屋さん。

まさに役柄そのもので、胸が熱くなる。

つまり「一本調子」なのはオマエの感性なのさ!

KY氏のお眼鏡にかなう映画をしらべた。

殺人鬼が夜道をウロウロするだけの『チェイサー』は、おススメ度5.0。

エアガンみたいな屠畜銃で人を殺しまわるだけの『ノーカントリー』は、4.5。

「暴力的=名演」という、ありがちな図式に白ける。

 

 

 

 

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お次はプロの映画ライターで、映画狂を自称する渡まち子。

 

アパレル業界とその裾野には、こんな風に夢を追いかけて

日々努力している若者が大勢いるのだろう。

華やかで厳しいその世界は想像するしかないのだが、

この物語のリアリティのなさは、いくらなんでも、あんまりだ。

 

『映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評』

 

リアリティがないからダメ、30点!

藝のない常套句に、微苦笑をさそわれる。

そんなにリアルが大事なら、SFもホラーもアメコミも全否定しろ。

事情にくわしい人によると、実際はパラキスより強烈な人種ばかりらしいが、

まあそれはともかく、渡のほかの記事を掘りおこしてみる。

ナムコの『スカイキッド』より嘘くさい第一次大戦もの『レッド・バロン』や、

スパイ大作戦の最中にバカップルがイチャつく『ナイト&デイ』に、

パラキスの倍以上の点をささげている。

「“最後の大スター”のオーラは捨てがたい」とかいつて。

女ライターの限界がみえた。

 

 

 

 

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このショーでは本番直前の舞台裏で向井理が北川景子に、蝶の指輪をつけて、

「お前にはこういう風になって欲しい、自分の足で歩いて来いっ!」

という笑わせようとしてるとしか思えないとんでもないセリフを持ってくる。

(一応、「自分の足で歩く」はテーマとしての前フリはあるけど。)

それに対しての北川景子も、

「私が皆をパラダイスへ連れていくっ!」と超ダサいセリフを返す。

 

『ヤッシーのむきだし』

 

引用者の常識まで疑われそうな半文盲のブログだが、

『ラブリーボーン』についての記事に興をひかれたので紹介。

十四歳の少女が強姦され殺されるこの映画で、

殺害の場面がないのが手ぬるくて残念、と書いてある。

分別の無さでは大差ないオレも、この冗談はマネできない。

ヤッシー君の年齢はしらないが、まだ本気で人を愛したことがないのだろう。

ブログをはじめるのは、それからでよいと思うよ。

 

 

 

 

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ろうひさんは、原作漫画のファン。

いちいち旁引しないが、矢沢あいの原作と一コマ違えばいきり立つ。

「イザベラはあんなに太くアイラインを引かない!」

ああそうですか、気持ちはわからなくもないですよ。

でもね、ろうひさん。

偉大なる映画藝術に、少女漫画ごとき低俗な基準を押しつけないでください。

このサイトで、淀川長治があげる映画ベスト10が確認できる。

『駅馬車』『8 1/2』『ベニスに死す』など全部みて、この表現形式の本質をまなぼう。

本棚の中身を、ブックオフに持ちこみたくなるかもしれないけど。

 

 

 

 

 

最後にcinefil221bのブログから。

 

コミックが原作の映画にありがちなことだが、

コント的な会話や演技が全然映画的ではない

(ドキッとすることを言われて気絶とか、過剰な独り言とか)。

マンガじゃねーか! 映画化するなら映画のフォーマットにのっとった形式にしないと。

それと、話が強引すぎる。ストーリー展開に必然性や「あるある」感がないんだよなあ。

これもマンガ的。

 

『映画館だよ、ワトソン君』

 

「マンガ的」でなにが悪い。

そもそも映画は、絵画・写真・演劇・小説など、

他分野の影響をうけながら形成されたのではないか?

cinefil221bが、漫画の「フォーマット」にどれだけ通じているかも不明。

参考資料として、僭越ながら当ブログの「漫画・アニメ」カテゴリを自薦する。

この媒体がもつ藝術としての潜勢力を、だれより深く追求しているつもり。

熟読すれば、たとえば北川景子の足首のカットがはらむ、

「マンガ的」な詩情を理解できるのではないか。

 

 

 

 

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要するに、だ。

批評家ぶつて星をかぞえる映画ブログはむなしい。

星座のうつくしさは、肉眼恒星数できまらない。

双子座はオリオン座より価値が高いのか?

それでも採点したいなら、勝手にしやがれ。

ただし、オレの愛する星座をわづかでも傷つけたら、

銀河の果てまで追いつめ、目の前で通信簿をひき裂いてやる。

天穹を覆いかくす、あの叢雲を吹きはらうために。


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